魔道具
薬草ギルドを出てきた僕達。
「ラクスト、今から魔道具買いにいくの?」
「ん?そうだな、少し店を見てまわるか」
僕はラクストと手を繋ぎ、毛玉は皆の前を歩いている。
ほんのちょっと歩いただけで、いろんな物が目に入ってくる。
「ラクスト、これは何?」
「これは魔石を入れて稼働すると熱が伝わって調理が出きるんだ。皆が皆魔法が使える訳ではないし、商隊がキャラバンを組んで移動する時に、場合によっては野営になる事も少なくないからな、そんな時にちょっと裕福な商隊は料理人も連れて移動するんだが、焚き火では火力調節が難しい。だから魔道具を使って調理するんだよ」
「へー」
「僕達はこれ買わないの?」
「これは俺も持ってるが、もう1つは買わなきゃな」
ラクストが苦笑いしながらそう言う。
なぜ苦笑い?
僕が首をかしげると
「持ってはいるが俺は調理って言う程、調理はしないからな。簡単に焼く、煮るぐらいは焚き火で十分、それでも木が湿っていたりするとあった方が便利だな。まぁ火魔法があれば乾かす事もできはするが」
「2個必要なのは?」
「俺も持ってはいるが、今回の雪のように別々に行動する事もあるだろう?そんの時にどっちかしか持ってないのは都合が悪いからな」
「そうか」
じゃあ買いだね。他にもライトの魔道具があったり。
でもこれは僕には必要ない。だって自分でライト使えるもんね。一晩中つけていても魔力ほとんど使わないとかとても便利。ラクストはこれも持ってて、アレスは自分の持っている物より調節とかが細かいのが売っていたので買い換えてた。買い取りもしてくれるのでお得にお買上でした。
魔道具って冒険に必要な物から家で必要な物だったりなので、本当に沢山あって、見ているだけで凄く楽しい。
トイレの魔道具はラクストはいらないって言ったけど日本人の僕には必需品・・・でも
「なんだ坊主、この商品は最新だぞ、何か不服か?」
僕が魔道具の前で少しガッカリしていると、店主のドワーフのおじさんが声をかけてきた。
そうこの魔道具は自動で汚物を綺麗にしてくれるけど、ビデが付いていないの。
付いていると気持ちいいのにね。
「あの・・・」
「いいから言ってみろ」
ドワーフのおじさん、グイグイきて怖い
僕はラクストに掴まり顔を見上げた。
「ヒオ、何だ?いいから言ってみろよ。俺達はこれが普通だから何が違うのかわからないんだよ」
「あのね、僕の知ってるトイレは水が出るの」
「水?水なんか出なくても溜まった汚物は綺麗になるぞ」
店主さんか首をかしげながらそう言う。
「んーとねそうじゃなくて・・・書くもの借してくれませんか?」
「いいぞ、ほらっ」
僕は書き物を借りてまず絵を描いて、機能を説明する事にした。
「ここにノズルか付いていて、おトイレが終わった後にボタンを押すとノズルが伸びてきて・・・」
拙いながらも一生懸命に絵と言葉で伝える。
「ふんふん・・・の・・・ずる?」
ドワーフの店主さんが身をのり出して僕の絵に見いってる。
「ならほど、尻を洗うのか。それは必要か?」
首をかしげながら店主がいう。
「僕はそれが当たり前だったから・・・」
するとそれを横から見ていたアレスが
「凄いねヒオ、これは貴族の女性達が知ったら飛び付くだろうね」
「なにっ!」
アレスの一言に店主か絶句する。
「貴族の女性だけでなく一般の女性も喜ぶかもな」
ラクストも言う。
僕には女性が喜ぶの意味がわからなくて首をかしげた。
ラクストが僕の頭をガシガシとなでながら説明してくれる
「まだお前には早いけどな、女性は大人になると月のものがくるようになるんだ。そんな時に水で洗浄できればかなり嬉しいだろうよ」
あっ、そうか確かに、母もあったな。僕はまだだったけど。
ラクストのその言葉にドワーフの店主は雷に撃たれたように唸り動かなくなって、その後、急に僕の前に目線を合わせると
「坊主、それは俺が作ってもいいか?」
「えっ?」
「そのトイレ、俺が作ってもいいかって聞いてるんだ」
「いいけど」
なぜ僕に作ってもいいかって聞くのか解らずに首をかしげると、アレスが説明してくれた。
「新しいアイデアの商品は考えた人に権利があるんだよ。だから、ヒオ、君に権利があって、君がこのアイデアは誰にも渡さないって言えば、親方はこの商品を作る事はできないんだ」
凄い、この世界の特許みたいな事だよね。
「凄い、親方これ作れる?作れるの?凄いねー」
「まだ解らんが、作ってみたい。いや、俺に作らせてくれ」
「いいよー」
僕のそんな返事に親方は「そうか、ありがとうよ」
と、それだけ言うと僕の書いた書き物を持ってブツブツと呟きながら店の奥に行ってしまった。
それに苦笑いしつつ僕達はついて行く。
「坊主」
「ヒオだよ」
「おっ、すまない。まだ名乗ってなかったな、ミモナだ。魔道具職人の西地区の会長をしてる」
おお、職人の偉い人だったらしい。
「冒険者パーティー青い雲で俺はラクスト」
「アレスです」
「ヒオです」
「にゃん」
ちゃんと毛玉も胸を張って挨拶する
「従魔の毛玉です」
僕が毛玉に替わって名乗る。毛玉はあまりお話しができる事を人に知られない方が良いかもってなって積極的には人前で話しをしていないの。まぁ、元々気まぐれなので面倒くさいと、喋らないけど・・・
「よろしく頼むな。早速で悪いんたがヒオ、このトイレたが、この図にある水のマークの近くのこの絵はなんだ?」
「ああ、これはね水の勢いを示すメモリなんだよ。人によっては水の勢いが強い方が良かったり、それが嫌な人もいるからね」
「そんな細かい事まで・・・こっちは?」
「そっちのマークはねお水の温度。いきなり冷たい水が出てきたら冷たいし」
「フム」
「あっ、そうだ、この便座も暖かいんだよ」
「へー凄いな、これは本当に貴族階級の人達が知ったら取り合いになりそうだね」
「本当にな」
アレスとラクストまで感心したように話しを聞いてる。
確かにあちらの世界でも、僕の生まれた国のこのトイレほ世界中にの人達がビックリしていたと思う。
「こりゃー凄いな。こんなに細かい指示までこの中に・・・だが、そうなると便器から作っていくなかで組み込んで・・・」
「違うよ親方」
「ん?」
「あのね、これね。これだけ作ればいいんだよ」
「なんだ?どういう事だ?」
親方の質問に僕はわかる範囲で話していく。
上にのせる部分の絵を書いて裏がどうなっていて、外れないようにする為にビスが必要でとか・・・
親方は僕の拙い説明に自分でも絵を書きながら質問をしてわからないところを埋めていく
「なるほどな、だいたいわかった。確かにこれは凄いな。ヒオありがとう。頑張って作ってみるぞ」
「うん、親方頑張ってね」
もう親方は心ここに非ず状態だ。
どうやって作っていくのか、思考はそちらにいってしまっているのだろう。
親方には僕達の宿泊しているお宿のしまねこ亭の名前だけ告げて、最初に見ていた魔道具コンロと最初からの目的のテントの防御の魔道具を買って帰る事にした。
まだまだ魔道具はいっぱい、凄い楽しみ




