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冒険は楽しい

冒険に出発しました。

僕は30分くらい歩きました。

そして、ラクストに捕まりました。



「雪、雪、これどんぐり?どんぐりだよね」

「そうだな、どんぐりだ」

「これは丸いけど、これは尖ってるよ」

「そうだな」

「雪、雪、あそこにウサギさん見たいなのがいるよ」

「そうだな」

「かわいいねウサギさん」

「そうだ・・・そうか?」

「そうたよ」

「雪、雪、あれは川?川なの?」

「そうだな」

「川、行きたい」

「ダメだ。この川はヒオには深い」

「えーダメ?」

「ダメだ」

「ブー」

そう言いながらも右に左に走る僕

「ちょっと1度落ち着けって」

ラクストがそう言いながら僕を捕まえようとする。そして

「雪が言ったみたいにこの川は深いからダメだ。また浅瀬を見つけたら川べりに降りてやるから」

「えー」

「えーじゃない」

会話をしながら、また反対側に走る僕。

「だーだから走るな。スライムを転がすな、

転がすなって言ってるだろうが、転がすな」

そんなラクストの横に僕は立ってる。

「ラクスト僕じゃないよ」

「は?」

あっちにコロコロ、こっちにコロコロ、ゆっくりや凄いスピードでスライムが転がって行く。

そのスライムを凄いスピードで追いかけているのは・・・毛玉。

その毛玉を見てラクストが額に手をあてて、しゃがみこむ。

その隙に僕もスライムを追って走り出す。

「だーかーらスライムを追いかけるな」

ラクストがすぐに追いついて僕は捕まりました。

そして雪の上にひょいって乗せられました。

次に毛玉が捕まり、毛玉はアレスの腕の中に入れられました。

「あのなーまだ出発して1ルキも離れてないんだぞ。なのにもう昼になっちまう。前に進め、前に。横に斜めに進むな。戻るな」

ラクストが頭をかかえながら溜め息をつく。

アレスがクスクスと笑い、腕の中の毛玉をなでながら

「ラクスト、では少し道からそれて草原に入ってお昼にしましょう」

「そうだな」

とっても疲れた顔をしたラクストが同意して草原に足を向け、雪もその横をゆっくりとついて行く。

その背中の上で僕は顔だけ右に左に上なね下にと、とっても忙しい。

毛玉はまだ、その辺に転がっているスライムに夢中だ。

空中で手をクイックイッと動かしていて、目を離す事はない。アレスにしっかりホールドされてしまっているが、目をまん丸にしてしっぽが高速で動いている。



少し小高くなった草原の真ん中あたりにラクストが椅子とテーブルを出してくれた。

でも、僕も毛玉もテーブルになんかつかない、毛玉はカサッと音のした方へ走って行き、体を伏せてその草むらの前で身構えている。

僕は少し傾斜のついた所にいって座ったところ、横にコロンと転がったので面白くなり、手足を投げ出してみるとコロコロと傾斜の下まで転がった。

もう一度傾斜の上まで行き同じ所で寝転がるとまたコロコロと下まで、これはたまらない。

「キャー、アハハハハハ」

何度も何度も上まで行っては下まで転がるを繰り返しているとラクストが来て

「ヒオ、なーにやってんだ。お前草だらけになってるじゃないか」

苦笑いとともに抱き上げられ身体中についた草を払われた。

「ラクスト、だってスッゴい楽しいよ」

「そうか、そうか、だがまず先に飯だ」

「ご飯」

「そうだ、皆もう待っているぞ」

「はーい」

ラクストに抱っこされたまま丘の上にもどると、テーブルが出してあり、街で買った肉の挟んだパンと飲み物が出してあった。


「いただきます」

ラクストには普通の大きさに見えるパンだけど僕が持つと両手でやっと持てるぐらいに大きいパンです。

それでも野菜はしゃきしゃきしていて、お肉もとっても美味しいです。

飲み物はレモン水のような感じで爽やかな味がします。

「美味しいねー」

「そうか、良かったな」

「うん」

皆、風に吹かれながらそれぞれに美味しそうに頬張っている。

もちろん僕も頑張って食べ進めるけれど、やっと半分まできたところでラクストが

「ヒオ、ほらっかせ」

そう言うと包みに包まれたパンを受け取り、ナイフで最初の大きさの3分の1程を切り取り残りをもう一度包みに包んで僕に返し、後は自分の口の中にヒョイっと入れて、指を舐めた。

「残り、それぐらいなら食えるだろう」

「うん、ありがとう」

そう返事はしたが実際には、この時点で頭が右にぐらり左にぐらりとお子様仕様の僕の身体は眠りに誘われていた。

「走りまわるから」

クスクスと笑うアレスの声が近くてして、ふわりと身体が浮き、毛布のような布の上に横たえられた。

僕の記憶はここまでです。


「やっぱり、寝たな」

苦笑いのラクストと雪

「まぁ、あれだけはしゃげばな」

「確かに、毛玉ももう、夢の中ですよ」

アレスの腕の中を覗くと毛玉も身体の力を全てぬいて液体のようにぐにゃぐにゃになりながら寝ていた。

「困ったやつらだな」

雪、ラクスト、アレスの3人はそんなヒオと毛玉を微笑ましく見ながら午後の一時を過ごした。



「さて、いつまでもここに留まるわけにもいくまい。我の上に2人とも乗せるがよい」

雪は先程よりもふた回りほど大きくなり、僕と毛玉をその大きな背に乗せて歩きだした。











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