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いってきます

昨夜、僕は一人寝落ちしてしまって王様や王妃様とお食事できませんでした。

いきなり王室との会食に招待されたラクストはいつもよりカッコいい服を着て、かなり緊張した顔をしていた。

あっでもね、ラクストが俺1人でそんな所に行くのは嫌だって最後までごねて、ギルマスも一緒に行ったんだよ。

ギルマスも緊張した顔してたけど、ギルマスは摩嵐の時の破天荒な皇太子時代の王様を知っていたので、憧れも含んだような表情もしてた。

王様と2人の一緒にいる所も見たかったけど、睡魔には勝てませんでした。



翌朝は第二王子のイクス様とともに朝食を頂く事になり、フワフワのパンと同じくフワフワの卵、そして厚切りのベーコンのソテーと沢山のフルーツを頂きました。

食事も終わり、場所を移動してお茶を頂きながら少しお話しするみたいです。

ギルマスやラクストはこれまでの討伐や冒険の事を聞かれたり、今の森の魔獣の勢力分布を聞かれ、これからの予測的分布の変化や対応策など難しい話しをしていました。

この街の近くの森は直接、奥の深い森と繋がっているのでたまに大きな魔獣の移動や魔力の爆発があると、それに押されるようにそれよりも弱い魔獣が人の住む近くまで出て来る可能性があるんだって。

今でも、年に数回は近隣の街や街道から連絡が入り、討伐隊が組まれて魔獣討伐がおこなわれるって。

魔獣どんなかな?怖いのだけしかいないのかな?

可愛のとかはいないのかな?

雪に聞いてみたら、魔獣の可愛が判らぬって返事が帰ってきた。

僕が雪に一生懸命に可愛ってのは、小さくて、フワフワしててとか説明していると、イクス様が僕に近付いてきた。


イクス様から兄に迷惑をかけるなと念押しされているとアレスが寄ってきて王子にコツンと軽い拳骨をして、

「イクスこそ宰相や先生方に迷惑をかけるなよ。今までみたいにやりたくないだけではダメなんだぞ、お前は王である父上の代理として、いつでも動けるようでなくてはならないのだからな」

「わ、わかってるよ」

イクス王子はバツの悪そうな顔をして、そっぽを向いた。

そんな弟王子を優しい目で見つめて

「イクス、父上や母上、皆を頼むな」

「はい」

僕らは2人のやり取りをニコニコして見つめていた。


イクス王子とはここで別れて僕達は西側にある出口から馬車に乗り、街にある冒険者ギルドへと戻った。

「はぁ~~」

ラクストが魂が抜けるような溜め息をついている。

「疲れたー、ここまでじゃなくても、これから俺は街に入るたんびにこんな目にあうんだー。ギルマスよくもー」

「何言ってやがる、もともとはお前が自分でパーティーに入るって言い出したんじゃねえか」

「うう!そうだけど」

はぁーとまた溜め息をつき馬車の椅子に伸びている。

しばらく走ると冒険者ギルドに到着。

僕達は一度小部屋に入り旅に出る為の格好に着替えて、またギルマスのいる部屋へ戻った。


「雪様、まずはどちらに向かわれますか?」

ギルマスが聞く。

「ふむ、まずはヒオに旅とはどんなものか知って楽しんで貰いたいゆえに街道にそって歩いて行こうと思っている。これから夏期に入るゆえ北の方角に進む。さすれば暖かい内に一番北の地にたどり着けよう」

「なる程、確かにそうすれば雪が降る前に北の山は越えそうだな」

「ラクスト、山に向かうの?」

「そうだな、北の方角を目指して歩いて山越えだ。ゆっくり行こうな」

「うん」

凄い、山に行くんだ。

前にタブレットで見たス○スの山のように雄大で雪が積もっていて、キレイな川が流れて。

想像する事した出来ないけれど今まで画面の中でしか見れなかった物にこれからは触れる事が出来るんだ。

「早く行こう」

ウサギさんリュックを背負い1人玄関に向かう。

「あっ、でもその前に」

キュッと止まってもう一度ギルマスの前に行く。

「ギルドマスター、ここには石の本はないの?」

「石?」

ギルマスが首を傾げる

「石って、花紅岩とか水晶とかか?」

「そう」

「ふ・・・む、確かあるはずだが」

「いろんな種類が載ってるのがいいな。僕、石大好きなんだ。石で飾りを作るのも大好き。だから石を見つけた時に調べたいの」

そう話しているとギルドのスタッフのお姉さんが石の本を持ってきてくれた。

「ありがとう。ねぇギルドマスターこの本借りてもいい?大切にするから」

「ああ、いいぞ、石の本なんざ誰も借りにこないからな、持っていけ」

ギルドマスターが太っ腹発言をする。紙の本とか貴重なはすなのに。

お姉さんが持ってきてくれた本は石の絵が書いてあって取れやすい地方や場所が書いてある。そして、何でできているか、結晶の形や熱に強い、弱い、縦に割れやすい、色は違うが元々は同じ石の物とかが図説付で書いておるのだ。

ちゃんとルビーやダイヤモンド等の貴石まであるのには驚いた。

「本当にいいの?かなり貴重な資料だと思うけど」

「かまわないさ。旅に出るヒオに餞別だ。楽しんでこい。そしてまた、帰ってこい。

雪様、毛玉、アレス、ラクストも気を付けて行ってこいよ。」

「はい」「おう」「ニャウ」

皆がそれぞれに返信をした。


さぁ、出発だ。

「さぁ、皆、旅に出よう。この空の下どこにでも」

ラクストがにかりと笑い、皆に声をかけた。

僕達はギルマスやスタッフさん達に手を降り大きな声で言った。


「「「「「いってきます」」」」」



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