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お買い物2

僕の一番最初のお買い物はリュックになりました。

これって何か役に立つのっていうような茶色い長いお耳が付いたお耳と同じ色の小さいリュック。

ラクストがリュックをからっている僕を見てゲラゲラと笑っている。

僕はムウッとなりながらもアレスが

「可愛よ。ヒオはそれでいいよ」って言って店主にこれで決定って渡していたので、このウサチャンリュックになりました。

『フフフ』と雪の笑い声も頭の中に響いて『毛玉も可愛と言っておるぞ』って。もう皆して・・・確かに可愛けどさ。

とりあえず、今日はバッグだけ買っておしまい。

残りは明日から揃えて行こうって、その後、僕達はラクストに紹介して貰って魔獸も泊まれる宿に宿泊する事にしました。

アレスに別の部屋にするって聞いたけど一緒でいいって。だから少し広いお部屋にしました。

その日の夜は下の食堂でご飯を食べました。お城のお食事とは違うホカホカの暖かいご飯とじゃが芋や人参、大きく切ったお肉の入ったシチューのようなスープはとても美味しくて、心までホクホクしたような気がした。

雪と毛玉も同じシチュー。雪と毛玉のご飯には別にお肉を焼いてもらいシチューの上に載せて貰った。アレスも普段は給仕をされて食べるし、綺麗な食器にワイングラスだけど今日は厚さのある無骨な皿に木のスプーン、木のジョッキだけど、何故か嬉しそうに頬張っていたよ。

皆で食べる暖かいご飯、他にも周りに沢山の人がいて、

今までお部屋の中でひっそりと食事をしていた僕は楽しくて嬉しくてニコニコが止まらない。

満足してお部屋に戻る頃には頭が右に左にふらふら。

アレスに抱っこされて背中ポンポンされて運ばれベッドにポフン。


朝、目覚めると横には毛玉。上を向き手足を投げ出し液体のように力のどこにも入ってないその寝姿。

僕自身もボーっとしながら毛玉をツンツン。

寝返りをうつが起きる気配は全くないね。それに連れて寝てしまいそうになっているとベッドの下から雪の顔が覗きペロンと顔を舐められた。

「ヒオ、おはよう。昨夜は楽しかったようだな」

「雪おはよう。うん。とっても楽しかった。皆でワイワイ食べるご飯は美味しいね」

「そうだな。まぁこれから旅にでれば、他にも楽しい事が沢山あるだろう」

「うん」

「雪様、ヒオおはよう」

隣のベッドのアレスが軽く身支度のすんだ様子で挨拶してきた。

「おはようアレス。また雪が様付けになってるよ」

笑いながら指摘する、昨日ご飯に行く前に部屋で、今は大型犬ぐらいになっている雪に様は変かもって雪とも話して様を付けないで呼ぶようにしようって決めたんだよ。

「ああ、そうだね。部屋の中では油断してしまうね」

アレスもそう言い笑う

「同じパーティーになったのだ、どこでも雪でかまわぬさ」

「はい。ありがとうございます」

二人のそんな会話を聞いていたら、クゥーっと僕のお腹が主張、お腹すきました。

「毛玉起きて。僕お腹すいた。朝ごはん食べに行こう」

「ニャフーン」

横になったまま雪が長ーく伸びをする。

「ほら、毛玉早く。置いてっちゃうよ」

「ダメにゃよ。毛玉も一緒に行くにゃよ」

毛玉が今まで横になっていたのがうそのようにパッと飛び起きてベッドから降りドアまで行く。

それを追いかけて僕もドアまでアレスが開けてくれて皆で階下に降りる。

食堂はもう賑わっていて冒険者さんや商人さん達が朝の打ち合わせをしながら食事してる。

僕らも空いてある席に行き座ると、昨日の夜はいなかったお婆ちゃんが水を持ってきながら声を掛けてきた

「おはよう。朝はメニューはなくて皆同じのモーニングだよ。いいかい」

「はい。かまいません。この子にはスプーンを雪には2倍の量をワンプレートに毛玉は僕らと同じ量てワンプレートでお願いします」

「この子らも同じ物でいいのかい?」

「はい。この子達は動物ではなく、魔獸なので僕達と同じで問題ないんです」

「そうなのかい。大人しくていい子達だね。わかったよ。僕もいい子だね」

お婆ちゃんはそう言うと僕の頭をひとなでして奥の厨房に戻って行った。

「いい子だって」

僕は少し恥ずかしくて首をすくめる

「ヒオはいい子だよ。ねぇ雪」

「ワフ」『ヒオは良い子だ』

「へへへ」

毛玉が僕のまだ床に付かない足にスリリと身体を刷り寄せてきた。毛玉にまでいい子って言われたように思えたよ。

「はい。お待たせ。まずはあんた達からだよ。僕にはスプーンた」

「ありがとう」

「どういたしまして」

お婆ちゃんはすぐに踵を返して厨房入り口まで戻りプレートを2枚持ってきた。1つは大きくて深い、もう1つは僕らのお皿と同じぐらい。

中身は僕らと一緒でワンプレートの中に綺麗に美味しそうに入ってた。

魔獸用だからと適当にされる事なく、綺麗に美味しそうに入っていて僕は嬉しくなったし、このお宿で良かったって思った。

「いただきます」

僕は手を合わせて食事を始める。

メニューは薄切りにしたお肉の上に卵を割って焼いた、いわゆるベーコンエッグてきな物、じゃが芋とコーンと刻んだ野菜を混ぜたサラダ、お肉の粒の大きいミンチを丸めて上に香辛料が振りかけてある肉だんご、煮たお野菜と僕にはビックリする量とボリュームだけど、僕以外の人はモリモリ食べてる。テーブルの下を見ると、低い台を出してその上にプレートを置いて貰った2匹もモリモリ食べてる。皆すごいねー僕も頑張って食べなきゃ。

1人ご飯と格闘していると、後ろからニュッと手が伸びてきて1つ残っていた肉団子を持って行く。

肉団子を目で追っていくと、そこにはラクストがいて僕の肉団子をヒョイって感じで口に入れた

「おっ、相変わらず美味いなこの肉団子」

満足そうに咀嚼しているラクストだが、後ろからきたお婆ちゃんにトレーでゴーンと叩かれる

「ラクスト、何つまみ食いしてるんだい」

「痛って、ババア痛えよ」

「お前がつまみ食いするからだろうが。ほら坊主代わりにこれをやろう」

お婆ちゃんはそう言うと小さなリンゴをくれた

「ありがとう」

僕の両手に少しあまるぐらいの大きさのリンゴは艶々してとても美味しそうです。

でも今はもう何も入らない僕のお腹、後で食べます。

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