新たな脅威の出現
「ねぇなんか届いてるわよ」
アリスはポストに入っていたディアン宛の封筒をディアンに渡す。
ディアンの存在を知っているのは少数しかいない。更に名前を知っている者となると余計に限られてくる。
故にこんな形で連絡を寄越すなんて怪しさしかなった。
警戒しつつも封を切ると、そこには手紙と共にとある住所が書かれた紙が入っていた。
「何て書いてあるの?」
「オレ様を待つと。ご丁寧に場所も細かく指定してある」
いいだろう。赴いてやる。
何処の誰だか知らないが、吸血鬼に舐めた真似をしたらどうなるかを教えてやる。もしも同族からなら聞きたいこともあるためちょうどいい。
強気な姿勢を見せ、ディアンは準備に取りかかる。
そんな最中に突然、アリスが聞き捨てならない発言をする。
「エルドラさんとこには届いてないってさ」
耳を疑った。何故ここでエルドラの名が出てくるのか。
アリスの発言にディアンが聞き返すと、アリスは何でそんなことを聞くんだと言わんばかりに答える。
「この前連絡先交換したからだけど」
「何を考えているんだキサマ」
思わずディアンは詰め寄る。
まだ味方かどうか分からない相手と知らない内に接触していること、簡単に連絡先を教えていること、言いたいことは山程あったが、あの親の子だ、言ったところで無駄だろうとすぐに諦めた。
それよりもポジティブに考えるべきだ。
「小娘、エルドラにも来るように伝えろ」
「はーい」
軽い返事でアリスは返信をする。
すぐにOKの返信が来て、ディアンたちは住所の場所で落ち合うこととなるのだった。




