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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

女性に寄生するクズヒモ男を、魅了スキル持ちの召喚勇者にして有効活用してみた。 by 神様

作者: 更夜

タイトル通りのお話。


初めは、神様視点で、途中から第三者視点になります。


クズ男とメンヘラ女性達のお話なので、ご注意を。

【神様視点】


自分の管理する世界に特異点発生。

ソレが大暴れし、世界が壊れそう!

特異点を魔王と呼称。


折角、世界をここまで育てたのに⁉︎

これは大問題だ!

次の査定に響く!!


何とかしようと、他世界の対処法も参考にしてみる。


魔王を討伐するには、実力のある聖騎士、魔術師、聖女3人の一致団結した力が必要と判断。


管理世界に神託を送った。


該当する人物はいたが、実力は随一と誰もが認めるが、全員一癖も二癖もある、協調性ゼロの女性達だった。


ハッキリ言って、とても協力しそうにない。

ついでに魔王討伐に対して、やる気も無いようだ。


くっそう。

彼女らの信心の値が低すぎる!

まあ、彼女らに何かしてやった事もないから仕方ないのか…?


いやでも、この世界全体の信仰値の数字は決して低く無いんだが⁉︎


悩んだ末、地球という星を管理している他の同僚に相談。

丁度良いのが居るから、そっちで引き取って上手く有効活用してくれと言われた。


えっ⁉︎

廃棄処理予定だった?

変なの押し付ける気か!


…何々、そういう事か!


そして、その男に、それなりに強い身体能力と強力な異性に対する魅了スキルを付ける事と引き換えに異世界転生の承諾を得る。

ちゃんと契約書も作り、何かあった時に上司に提出も可能。


準備完了後、彼女らを纏め上げる勇者を召喚するよう再度神託を送る。


当事者以外の女性をその場に居させない、召喚後も極力接触させない事の注意も送る。


そして見事に、魅了スキルで彼女らをメロメロに。


…魅了スキルって扱い難しい筈なんだが…何か使い慣れてないか?



【第三者視点】


剣と魔法の世界イセーリア


平和な世界に大きな危機が迫っていた。

世界を滅ぼさんとする魔王の登場である。


対応に苦慮していた魔族領隣接の王国上層部に、朗報が届く。

一等神シャチーキより神託が持たらされたと。


国一番の実力を持つ筆頭聖騎士、宮廷魔術師、特級聖女の3人によるパーティの力で魔王討伐可能と。


対象人物は直ぐに判明したが、パーティとして討伐に向かわせるのは困難であった。


彼女らは、自分達が協調性ゼロと自覚していた為、失敗濃厚の任務に参加拒否していた。


だからと言って、実力がずば抜けている為、物理的に強制するのは不可能。

欲しいものは自分で何とか出来るので褒美で釣るのもダメ。

家族から恐れられていて疎遠、友人も以下同文、つまりボッチなので人質作戦も無理。


神託の人選の酷さに絶望するしかなかった。


そんな中、新たな神託がもたらされた。


彼女らを纏める要となる勇者召喚を行うようにと。

人選もしてあるし、助力もするので簡易な召喚術式で可能とのこと。

後、奇妙な注意事項も。



そして召喚。


聖騎士、魔術師、聖女は、勇者を一目見て、まあ魅了スキルによってなのだが、それまで渋っていたのが嘘みたいに、全員魔王討伐パーティに参加決定の意思を示す。


そして無事魔王討伐に出発し、旅程は順調に進んでいるように傍目には見えた。

強力な魔族をも撃ち倒し、進んでいく勇者一行。


ただ、パーティ内では、お互い、いがみ合って協調性は全く育まれなかった。

むしろ、勇者の寵愛を独り占めしようと、陰で凄惨な殺し合いも発生。

勇者は静観。

むしろ、いがみ合いを煽る有り様。

とてもパーティを纏める役割を果たしていなかった。


実は勇者は、魔王討伐なんて途中から、どうでも良くなっていた。

褒美としての地位と名誉は惜しいが、命には換えられないし、むしろ、今はパーティメンバーの女達の執着が鬱陶しかった。

彼女らの目が、浮気を咎めて彼を刺し殺した女にソックリなのも怖かった。


それでも各個人の実力は確かで、なんやかんやで、魔王城到着。


ここまでは順調だったが、魔王の実力はこれまでの魔族とは比べ物にならないことは分かっていた。

不協和音が溢れまくっているこのパーティでは、勝ち目は薄かった。


だから勇者としては、魔王との戦闘において自分以外のパーティメンバーが、ここで居なくなる事を期待していた。

何故なら、彼女らの束縛が酷く他の女に余所見をする事が許されなかった為、鬱憤が溜まっていたからでもあり、前述の通り彼女らが怖くもあった為である。


パーティメンバーも、この戦いで他のメンバーを蹴落とし、勇者を自分のものだけにしようと画策していた。


勇者一行はそれぞれの思惑を抱えて、魔王に対峙する。


しかし、魔王は勇者好みの絶世の美女だった。

角とか尻尾が生えていたが、問題無い。

いや、むしろ良いアクセントだと、勇者は思った。


そして何と、魔王は気まぐれに勇者を勧誘。


「世界の半分と引き換えに…、「喜んで!」」


と食い気味に返答…しようとしたが、ここに来て初めて、彼以外のパーティメンバーが一致団結。


それまでも、勇者がフラつきそうな女は各自で始末していたが、魔王は流石に単独で討伐は無理と、それぞれが理解した。

それまでのいがみ合いが嘘のように、一致団結して戦闘をするメンバー達。


だが、魔王も強敵と戦い慣れていて、後衛の聖女を真っ先に狙うも、華麗に避けられる。


ならば、同じ後衛の魔術師を、と狙うも彼女も強力な物理結界を全面に張り隙がない。


聖騎士には、物理での攻撃ではなく魔法や呪術を使うが強力な耐性持っていた。


想定外の事態に、魔王も大いに驚かされる。


各自が、それぞれ不得意な筈の分野にも対応出来たのは、ここに到着するまで、パーティ内で足の引っ張り合い…どころか、勇者の見ていない所で殺し合いをしていた為である。


魔王討伐に出るまでは、得意分野を重点的に伸ばしていたが、それではパーティメンバーに殺されると不得意分野も伸ばさざるをえなかった。


結果、歴代最強のパーティの誕生となり、結果、彼女達の共通の敵である魔王を無事討伐する事が出来た。



そして魔王討伐後、

勇者一行は功績を讃えられ、念願の広大な領地持ちの貴族、辺境伯とその奥方達になった。ちなみに、奥方に序列は付かず、全員正妻扱い。


拝領地は、豊かな土地で、作物もよく実り、更に鉱山すら有った。

正に功績に相応しい領地と言えた。


ただ、その拝領地は人型の雌がいない、元魔族領奥地で、奥方達の強い要望によって決まったものであった。






神様の口調が軽すぎるかも?


まあ、思い付いて直ぐに書き上げた物なのでご勘弁を。



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