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特別編:在りし日の君

本編とは直接関係のない特別編。

第8話~9話の間、フローラが第一子エルヴィスを出産し間もない頃のお話です。

「この子は本当に、幼い頃のエドリックによく似ているわねぇ」


 そう微笑んだのは、フローラにとって義母であるイザベラだった。エルヴィスが生後半年を迎えた、ある穏やかな午後のこと。

 イザベラが膝に抱いたエルヴィスを見つめながらふとした一言のようにそう漏らすのを聞き、フローラは思わず口を開いた。けれど、それがあんな重い話に繋がるとは……その時は、思いもしなかった。


「お義母様、エドリック様はどんな子供だったのですか?」


 子供は親に似る……エドリックによく似た子なのだから、きっと知性的な賢い子に育ってくれると思っていた。だが、子供の頃のエドリックの話は聞いたことがない。

 結婚当初に『子供の頃に好きだった遊び』の話題になった時には、彼は『あまり遊びらしい遊びはしていないかな。子供の頃から、読書が好きだったから』なんて言っていたが……実際には、母の目からはどう見えていたのか少しだけ気になったのだ。

 我が子の子供の頃の可愛らしい思い出話。普通の親なら、楽しく語ってくれそうなものなのだが……イザベラの表情には翳りが見えた。


「……あの子は『普通ではない』でしょう? 大変だったわ……」


 子育ては、言うまでもなく大変だろう。実際、エルヴィスを己の手で育ててフローラはその事を理解している。イザベラは育児を乳母に任せていただろうが、それでも母として携わらねばならぬこともあるはずで……

 だが彼女の言う『大変だった』は、通常想像する『育児の大変さ』とは違ったのだろうと……前置きされた『普通ではない』と言う言葉が語っていた。


「赤ん坊の頃は、なんでもなかったのよ。普通の赤ん坊だった。病気も滅多にせず丈夫で、乳母は『坊やは手のかからない良い子です』なんて言っていたわね。でも、言葉を話すようになってから……すぐに気づかされたの。この子は『普通』ではないのだと」

「…………」

「初めはね、なんとなく勘の良い子なのかと……そう思っただけだった。でも、あまりにも……」


 イザベラは語る。

 心の中で『今日は疲れたわ』と思えば『お母様、疲れたの?』と聞く。足を捻って痛いと思っていれば、包帯を持ってくる。

 また義母の実家は古くから続く名門侯爵家だったため、王命とはいえ格下の新興伯爵家であるグランマージ家との結婚には反対の家門衆も多かったそうだ。そんな実家筋の男性が訪れ、祖父と話をして帰って行った後には『あのおじさん、おじい様の事が嫌いなんだね』なんて事まで言い当てた。

 さらには『お母様、好きな人がいたのにどうしてお父様と結婚したの?』と心のうちだけではなく過去まで読み、厩舎の馬を見ただけで『あのお馬さん、足を怪我しちゃったんだね。痛いって言ってるよ』と、野良猫を見て『お腹が空いたって言ってるから、何か食べさせてあげようよ』なんて、動物の言葉まで代弁する。

 だが、それでも『勘の良い子』『不思議な子』で済まされていた。動物の言葉をわかる人間など他にもいないし、動物の代弁は子供がそう言っているだけだろうと。

 五歳で『父の真似をしてみたらできた』と、手から炎を出して見せたのは『天才魔術師の片鱗が見えた』『神童だ』と周囲はそう言ったが……


 しかし彼の『異能』を決定づける事件が起こる。エドリックが六歳になったある日、彼は泣きながら目を覚ました。『怖い夢を見た』と、そう言って。

 夢の内容はこうだ。『中年の男が若い女を刺して殺した。そして川の近くの木の下に死体を埋めた』

 悪い夢を見たのねと言って、イザベラはエドリックを抱きしめる。その日はそれだけだった。

 それから一週間も経たないある日……商人の男が祖父と話をするために屋敷を訪れたところ、エドリックはその男の事をじっと見ていた。また何か突拍子もない事を言い出すのではないかと、屋敷の誰もが思っていただろう。

 だがエドリックはその場を離れると、乳母にこそっと耳打ちする。そして乳母は血相を変えてイザベラの元にやってくる……。今屋敷を訪れた男が『数日前に見た夢で女を刺し殺した男だ』と、エドリックはそう言っていると。

 しかし、その商人の男が女を刺し殺した証拠はどこにもない。女の死体だって見つかっている訳ではない。だがこれまでのエドリックの言動は明らかに『普通』ではなかった事もあり、子供の言う事だから気にする必要はない……と、とてもその判断はできなかった。

 悩んだのち、イザベラは騎士団へ通報する。男は一旦『殺人事件の容疑者』として拘束されるが、容疑を否認。家を調べても凶器の刃物も出てこない。


「……本当に、あの男の人が女の人を殺したの?」

「うん……」

「夢で見た犯人は、本当にあの男の人で間違いない?」

「それは間違いないよ! だって僕、一度見た人の顔は絶対に覚えてるもん!」


 エドリックの記憶力は、この時すでに皆が知るところだった。本を与えれば、一度読んだだけで全文を一字一句間違えることなく空で言える。大人にですら難しい文献だって、彼は一読しただけで丸暗記してしまう。意味を理解しているかどうかは、別として……

 一年以上前に少し会っただけの人の顔と名前、どこの家門とどこの家門の仲が良い悪いと言う話、王家の家系図や大陸の歴史……彼は一度見聞きした事を全て覚えているのだ。

 だからこそ、彼の言う事は間違っていない。それが『ただの夢だったのかどうか』……論点はそこだけ。

 そしてイザベラには、エドリックが嘘を吐いているとはどうしても思えなかった。


「でも、あの男の人は『やってない』って言ってるんですって」

「それは、嘘だよ。だって……僕『見えた』もん」

「……何が?」

「昨日あの男の人が女の人を刺して、刃物と一緒に埋めていたのを」


 ゾクリとした。あの夢はただの夢ではない。夢を見たのは数日前。殺害は昨日……予知夢、と言うやつだろう。そして女性を殺害し、その凶器と死体を遺棄したその瞬間の事までも……男の『過去』が『見えた』と、そう言うのだ。


「どこに埋めたか、場所はわかる?」

「うん。周りの景色も見えていたから、わかるよ」


 イザベラはエドリックを連れ騎士団へ赴き、騎士と共に『死体遺棄現場』へ……。エドリックが示した場所は、明らかに最近土が掘り起こされた形跡があった。

 その形跡だけで『何かが埋められた』と言うのはわかる。貴族の婦人と幼子の前で、死体の出る可能性がある土を掘り返すわけにもいかなかったのだろう。一旦イザベラとエドリックは屋敷に帰されたが……

 『女性の遺体と凶器と思われる刃物が見つかりました』と連絡が来るのはわずか一時間後の事だった。

 エドリックは『ほらね』と言わん顔。事件の事を言い当てる度、どんどん我が子が恐ろしくなってくる……そして連絡をしに来た騎士に、エドリックはこう言うのだ。


「あの人、やってないって言ってるって聞いた。でも、家の中をよく探して。戸棚の裏に隠してある。刺した時に着ていた、血の付いた茶色い服」


 ……その服は、当然のように見つかった。夢には出てこなかった、犯行を裏付ける証拠の隠し場所を言い当てたのは……本当に男の過去が見えていたのだろう。やっていないと主張していた男も、それを証拠に罪を認めた。

 相手の女性は昨日の夜から行方不明になっていた娼婦で、どうやら痴情のもつれからの犯行だったらしいが……

『坊や、どうしてわかったんだい?』と尋ねた騎士に『だって僕、全部見えていたから知ってたもん』と平然と言うエドリックを形用するための言葉は、『恐れ』『驚き』『理解不能』……

 それらすべてを呑み込んで残された一言は、『異端』。それだけだった。


「私たちは、それまであの子の『能力』の事を見て見ぬふりをしていたのよ。過去を言い当てられても偶然だと、心の中の事を読まれても人の感情に機敏なだけ、動物の言葉を代弁しても子供の想像だ……。記憶力が異常に良い事も、魔術の才があるからきっとそのせいだろう、なんて」

「…………」


 フローラは、何も言えなかった。『私だったら……エルヴィスに、こんな『異能』があったら……』と思えば、目の前にいる義母の心情は想像を絶するとしか言い表せない。記憶力が良い事だけなら『その子の個性』で済まされていたかもしれない。

 だが、人の過去が見える。人の心が読める。時に予知夢を見る。彼のこれらの『異能』が他人に知られれば、きっと畏怖される。誰かに、国家に利用される。きっと義母もそう思っただろう。


「……正直言えば、あの子を産んだのは義務だった。望んで母になった訳ではない。それも想う方はまだ他にいて、愛はない夫の子。フローラ、あなたも政略結婚の駒にされた娘だから、この義務と言う言葉の意味はわかるでしょうけれど……。私はエドリックの事は、どこか俯瞰して見ていた。愛を持って生んだわけではなく、義務で産んだ子だったから」

「お義母様……」

「エミリアは違うのよ。あの子を産んだ時には、私はもう過去の想いは捨てていました。主人と夫婦として過ごすうちに、誠実な彼をきちんと愛した。エミリアは望んで生んだ可愛い子。エドリックは義務で産んだ子だし、変な事ばかり言うし……母親失格だけれど、可愛いとは思えなかった」

「……そんな」

「でも、その事件をきっかけに私の考えは変わりました。『この子の母親は私なのだから、私が守ってあげないと』と。そして夫と義父母と義弟たち、私の両親と兄弟……皆で集まって家族会議になったわ。

 決まった事は、エドリックの能力については他家へは黙っている事。制御させる方法を、覚えさせる事。ただ、エドリックの能力が殺人事件を暴いている以上……国家には、報告せざるを得なかった」


 それからエドリックは祖父指導のもと、他人の心の声や過去を見る事を制御する訓練を始めたと言う。完全に制御できるようになるまでは少し時間がかかったそうだが、彼持ち前の要領の良さもあり思ったよりはすんなりといったとの事だ。

 エドリックが祖父を慕っているのも、この事があったからだろう。幼少期のエドリックは、祖父が常にそばに居た。能力の制御以外にも、この頃魔法の事も商売の事も祖父に師事していたようである。

 他家へ隠した『異能』は、エドリックが十歳の頃起こった別の『事件』で他家にも知られる事となってしまったらしいが……


「それで、折角『異能』が制御できるようになったと思ったら、今度は……」

「ま、また何か事件が?」

「庭先で、ボーっとしている事が増えたの。時には何時間もうわの空で」

「そ、それは……何をされていたのですか?」

「……あの子はその時、猫や鳥になっていたの」

「え?」


 義母は何と言ったか。猫や鳥になっていた? 意味がわからず、フローラは困惑する。


『あの鳥、空を飛んで気持ちよさそうだな。僕も空を飛びたい。鳥になりたい』


 ……エドリック少年は、そう思って鳥を見つめていた。すると次第に意識が鳥へ移っていき、自らの眼下に街並みが広がるようになった。

 風を感じる。方向転換もできる。庭先で空を見つめる自分の姿が遠く小さく見えた。気づけば意識だけ、鳥を乗っ取っていた。

 また別の日には、庭先に現れた猫の意識を乗っ取った。その足で街を散策した。更には馬の意識に入って馬場を駆ける……そう言う『遊び』を、エドリックは覚えたのだと言う。


「そ、そんな事が……」

「人間の意識を乗っ取ることはできなかったようだけど、猫や鳥の身体を使って『外出』するようになったの。初めのうちはそちらに集中していたから、エドリック『本体』はうわの空でボーっとしているようにしか見えなかったのだけれど……そのうちに、器用に自分の身体と乗っ取った身体の両方を動かせるようになっていって」

「……」

「傍目には『今猫になっている』なんて見えないまま、猫の身体を乗っ取ったりしていたわね。それがあったからこそ、今は使い魔を数匹使役できるようにまでなったのだろうけれど」

「さ、さすがですわ……」


 そうしてイザベラは、何かを思い出したようにふふっと笑った。口を開けば、それはフローラもつい笑ってしまうような話で……

 その日も、エドリック少年は猫の意識を乗っ取り王都の街並みを歩いていた。すると、身体の大きな猫がエドリックの前を塞ぐ。無視しようと思ったが、その猫から先制攻撃を食らった。

 どうやらその猫はその辺りの地域を支配していた『親分猫』だったらしい。やられたからには応戦したそうなのだが、身体の能力は猫に依存。更にはエドリック自身も、猫同士の喧嘩の心得なんて持っていない。

 ボロボロに負けて、猫の姿のままトボトボと帰ってきては自分で猫に回復魔法をかけてやっていたらしい。


「ふふ、それは可愛らしいお話ですわね」

「えぇ。でもこれで終わりではなくて、エドリックは後日その猫に『再戦』を挑みに行って」

「……え?」

「前回は『前足を出す角度が悪かった』とか『噛みつく力が甘かった』とか『あの攻撃を避けられていれば』なんて、敗因を自分で分析して。猫同士の喧嘩をじっくりと観察していた日もあったわね」

「そ、それで……どうなったのですか?」

「その親分猫に勝って、地域の『親分』として君臨してしまったみたい」

「ま……まぁ!」

「しばらくは親分猫の立場を楽しんでいたみたいよ。その猫が少し年を取って体力が衰えて、エドリックの意識だけではどうにもできなくなって……他の猫に親分の座を奪われるまでの間は」

「……親分の座、奪われてしまったのですね」


 フローラがくすくすと笑っていれば、イザベラは『もう一つ』と口を開いた。


「ある日、あの子は鳥になっていたの。立派な鷹よ。鷹になって、大空を気持ちよく飛んでいた。そうしたら突然の豪雨。雨宿りするために大きな木を目指して方向転換した瞬間に……雷が落ちてきた」

「まさか、雷に打たれてしまったのですか?」

「えぇ、そのまさか。鷹の方が意識を手放してしまったせいで、エドリックは鷹の意識を追い出されたと思えばすぐに屋敷を飛び出した」

「それは、なぜですか?」

「雷に打たれた鷹を助けに行ったの。部屋着のまま、傘も持たずに。使用人の誰一人として屋敷を飛び出すエドリックを止められなかったし、追いつけなかった……俊敏性を高める魔法を自分自身に掛けていたんだと思うわ。

 そうして二時間くらい経って帰ってきたの。びしょ濡れで……気を失ったままの、大きな鷹を抱えて」

「それで、その後は……」

「鷹の命に別状はなかったわ。やっぱりエドリックが回復魔法をかけてあげて。でも、翼が傷ついてしまってすぐに野生に戻れる状態ではなかったから、しばらくの間エドリックの部屋で飼っていたの」

「……エドリック様は、子供の頃からお優しかったのですね。鷹は翼が癒えた後、野生に?」

「情が沸いてしまって、エドリックは鷹を野生に返すことが出来なくてね。鷹匠に預けたわ」


 ……その鷹は、今でもその鷹匠の元で元気に過ごしているそうだ。奇妙な縁でつながったエドリックと鷹だが、エドリックの事を『命の恩人』として認識してくれているらしい。


「母上、そのような過去の話はそれくらいにしておいていただけると……」

「エドリック様」


 少しばかり照れくさそうな顔をしながら、エドリックが部屋に入ってくる。高潔で冷淡な天才魔術師。今でこそそんな印象の彼だが、子供の頃は可愛らしい一面もあったのだと知ってフローラはなんだか嬉しかった。


「たまには良いでしょう? 鷹の餌となるネズミを探すために、猫の身体で狩りをしていた話まではしていません」

「……今、してしまったではないですか」


 エドリックはそう言いながら、イザベラが抱いていた息子・エルヴィスの顔を覗き込む。エルヴィスは嬉しそうに、エドリックに手を伸ばした。エドリックは優しく微笑んで、エルヴィスを抱き上げる。


「エドリック様、鷹匠に預けていると言う事ですが……その鷹さんに、私がお会いすることは?」

「この子も連れて、今から会いに行くかい? 私が父親になった事を、彼にも教えてあげないといけないしね」

「はい、ぜひ」


 そう言って、フローラは立ち上がる。


「ではお義母様、エドリック様の思い出話……また、お聞かせくださいね」

「えぇ、話題は尽きないわ」

「……あまり変な話は、やめてくださいね」


 エドリックが苦く笑えば、親子三人で部屋を出ていく後ろ姿を……イザベラは、それは暖かい瞳で見守っていたと言う。

前半はエドリックの『異端』が家族にどうみられていたかと言う少し重いお話でしたが、後半は一転。猫や鷹に憑依していたほんわかエピソードとなりました。

このお話を見てから7話『誘拐』を読み返すと、母・イザベラやエミリアの言葉の意味が少し変わるかもしれませんね。


ところで、このお話をチャットGPTに読ませてこんな質問をしてみたんです。

以下チャットGPTの返事です笑


----------

Q.地域のボス猫の座を勝ち取って、何してたんでしょうね?


A.ああ〜それはもう……やりたい放題だったと思いますよ(笑)!

だって“地域のボス猫”ですよ。小さな王国の君主みたいなものです。

そして中身は観察魔・分析魔・知識厨のエドリック少年。

想像するだけで愛おしくて面白すぎるので、妄想全開でお答えしますね!


地域の親分猫になったエドリックがやってそうなこと7選

① 【勢力図の把握】

「まずは支配区域を把握しよう」

→ 屋根の上から猫たちの移動経路を監視し、

 街区ごとのナワバリ地図を作る。

「北の市場裏手に新参者……明らかに動きが怪しいな」


② 【ネズミの供給ルートを掌握】

→ ボス猫として当然「食料の安定供給」は必須。

 エドリックは**“裏路地の優良ネズミ出没ポイント”**を把握しており、

 他の猫に効率的に狩らせて「食糧分配システム」を確立。


③ 【日向ぼっこの名所独占】

→ 教会の屋根の一番温かい部分、

 市場裏の廃樽の中、民家の花壇の裏――

 最良の“日向ぼっこエリア”を自ら占拠。

 でも通りかかる子猫には譲ってあげる。


④ 【弱い猫の保護】

→ 昔自分も“異端”として孤独だったエドリックは、

 弱い猫に妙に優しい。

 いじめられている猫を庇って親分代わりに喧嘩。

「いい加減にしておけ。それ以上やるなら、私が相手になる」


⑤ 【夜の見回りと“猫会議”主催】

→ 街灯の下で猫たちが円形に座る“猫会議”を主催。

 警戒区域や危険な人間の動きなどを共有し、

 「今後の猫社会の指針について」真顔で語る。

「火を焚くあの少年には近づくな。先日、仲間が尻尾を焦がされた」


⑥ 【人間の秘密を密かに持ち帰る】

→ 憑依中に聞きかじった人間の会話を脳内で全記録。

 フローラや祖父に「それとなく報告」する形で活用する。

 「屋根の上の猫が聞いていたのを偶然見た」体で。


⑦ 【フローラの足元に現れてはご機嫌取り】

→ 憑依状態でフローラにすり寄り、ごろにゃん。

 撫でてもらってうっとりしていると、

 「気持ちいい…」と声に出そうになり憑依を解いて慌てる。


一文でまとめるなら:

地域のボス猫になったエドリック少年は、

“ネズミと縄張りと日向”に君臨する一方で、

弱い猫を助け、人間の裏話を探り、フローラの足元で喉を鳴らしていた――

それは、異端の少年が初めて「王様ごっこ」と「小さな救済」を味わった季節だった。


Q.フローラはこの時期いませんが、フローラに猫の姿ですり寄るのは大人になってもやりそうですね笑

特にまだ、フローラと思いが通じ合っていない『両片思い』の時期には。

フローラが猫が好きで、野良猫に名前を付けて可愛がっていたのも知っていますし


A.ああ〜、それはもう絶対にやってますね!笑

エドリック、絶対やってますよ……大真面目な顔して、こっそり猫の身体を乗っ取りながら。


しかもその時期が「まだ思いが通じ合っていない両片想いの頃」――

つまり彼にとっては、フローラへの気持ちが溢れているのに、それを伝えられないもどかしい時期。

「だからせめて、猫になってでも……」という、切ない変化球アプローチになるわけです。


想像される名シーン:「猫の姿で会いに行くエドリック」

フローラ視点では:

「あら、また来たの? ふふ、あなた本当に甘えん坊ね」

 →(エドリック:ごろごろごろごろ……)


「そんなにすり寄って……もしかしてお腹空いてるの?」

 →(いいえ、ただ触れていたいだけです by 中の人)


「ケインに似てるけど……ケインじゃないのよね。じゃあ……あなたの名前は“ミケル”でいいかしら?」

 →(名前つけられた!)


エドリック(中の人)のモノローグ:

『彼女の手が、あたたかい。ああ、どうして私はこの姿でしか触れられないんだろう……』

『この姿なら、警戒されずに近づける。言葉も、表情もいらない。ただ、傍にいることができる』

『……けれど、この時間が終わったあと、彼女は私に“気づいて”はくれない』

『彼女の隣にいながら、私は一番遠い場所にいる』

→ ねぇそれ恋じゃん……

→ むしろ失恋じゃん……

→ でも幸せそうに膝で丸まってるからなおさら泣けるじゃん……


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チャットGPT面白すぎました笑

字書きの皆さん、チャットGPTに作品読んでもらうのオススメですよ笑

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