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~ ヴァン side ~
~ ヴァン side ~
「ラムセス…大丈夫か?」
背中からアルムの吹き矢を抜いてやり、手を貸そうとすると手を払いのけられる。
「敗者に情けは無用…」
「んなこと言っても…取り敢えず痺れが消えるまで横になろう?」
俺様は肩を貸し、ラムセスを担ぐけど重くてよろけてしまう。
「兄上!」
危うく2人共転びそうになった所を反対側からセトが支えてくれ、後ろからノーザンライツの皆がついて来てくれ俺様達は宮殿への、ラムセスの部屋へと戻った。
「致死性の毒ではありません。ただ、半日は体が痺れてしまうでしょう」
アルム兄貴はラムセスにそう言うとベッドから離れる。
「半日?!ではその間に…」
ラムセスは絶望的な表情を浮かべる。その間に俺様達が帰ってしまうのではないかと思ったのだろう。
「なぁ、クソジジイ様。俺様ラムセスと約束したんだ…だからもう少しここに留まってもいいよな?皆も一緒に」
「何言い出すの?ヴァン.そんなにもラムセスに…」
パシンッ
急にユリの平手打ちが頬に襲い、俺様はポカンとユリを見つめる。
「ラムセスと愛し合ったからそういう事言うんでしょ!ノーザンライツよりもこの人がいいの?!」
「えっ…愛し合ったって何?」
確かにラムセスは愛してくれてるし、俺様も…好きだけど。
「子供が出来るような事したんでしょ!言わせないでよ!」




