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ヴァンのドレス姿、楽しみにしている
会食が終わり、ラムセスと部屋に戻るとすぐにラムセスは謝って来た。
「不快な思いをさせてすまなかった…」
「いや、いいよ…それよりセティの背中もラムセスと一緒で驚いた」
伝統であんな目に合うだなんて…
「セトが王になったらこのような事にならないようにすると言っていた。兄弟間の争いを禁じると」
「……」
セトが王に、それが気に食わない。
「ラムセスが王になればいいのに」
「王は2人なれる。私は王を支える王になるから安心してくれ」
「でも…」
結局戦うのはラムセス1人じゃん…
「王位継承戦まで居てくれとは絶対に言わない。もしセトが死ぬような事があれば私も生きてはいけまいよ」
「!!」
「だから絶対に勝つ」
「うん…ラムセス死なないで…」
俺様はぎゅっとラムセスに抱き着く。
この優しい兄に…初めて愛を教えてくれた兄のような人に死んで欲しくない。
「さぁ、泣くな。明日に備えてもう眠ろう?」
「うん…」
「明日のヴァンのドレス姿、楽しみにしている」
「…うん」
ベッドに連れて行かれ、抱き締められて眠る。
いよいよ、明日は結婚式だ…。




