王位継承戦の話
「セトの代わりとは言え、貴方は立派にセトの代わりにラムセスとの式を完遂してもらうわ。この婚礼はとても意味のある物。
セトの命を救う物なのです」
「???」
全く分からないって顔をしていると
「そなたは知らぬか?代々我々は次期王を決めるのに兄弟で殺し合いをするのを」
「殺し合い?!」
灰猫王の言葉に驚いてラムセスの顔を見る。
「私はセトと婚姻を結び最弱のセトを守りセトを王にする。
争いを嫌がるセトなど一人ならば一瞬で殺されるだろう。
だが婚姻すら嫌がるセトはこのままでは1人で戦い死ぬことになるだろう。
そこでヴァンの助けが必要なのだ」
「そんな…王様が次の王を指名すればいいじゃん?!」
そうすれば争いが起きないだろって続けても灰猫王は首を横に振る。
「結局は争いは起きるのだ。弱い王など寝首をかかれ、兄弟で争い殺し合い王を決めてしまう。黒豹王の血筋を引くセトを殺されたとなれば黒豹王がこちらに侵略してくる機会を与えてしまう」
結局は政略結婚バリバリの事情か。
「お願いよ、ヴァン殿。ラムセスと結婚して…出来れば王位継承戦も出て欲しいの」
「んな…そこまでは」
結婚式に出るまでは聞いてたけど戦えだなんてまでは聞いてない。
「ヴァンはノーザンライツに戻らねばならない。王位継承戦では私が必ずセトを守ってみせる」
ラムセスの言葉にピアージュははらはらと泣き出す。




