灰猫王 (花見酒様の描いてくださったスチルあり)
ようやく納得がいくまで洗い上げるとスポンジを取られた。
「洗わせてくれ、ヴァン」
「…分かったよ」
そんな縋るような目で見られたら…仕方なく俺様は大人しくラムセスに洗われる。
終わると二人で泡を洗い流し、体を拭き合い、お揃いの新しく用意された服を着る。
「さぁ、会食に行くよ」
「はぃ」
ラムセスに手を引かれ、大きな部屋に入ると
(あれが灰猫王と…黒豹人?!)
正妻とは聞いていたけどまさか黒豹人だとは思わなかった。
ラムセスに導かれ席に着くと黒豹人はまじまじと俺様を見つめて来た。
「本当にセトそっくりね。生き写しと言ってもいいくらい」
「ぇ…?」
「ヴァン.2人は事情を知っている」
「あ、そうなの?…そうなんですか」
慌てて言い直すと黒豹人はクスクスと笑う。
「普段の喋り方でいいのよ?
自己紹介がまだだったわね。私はピアージュ。セトの母親で黒豹王の12番目の子」
(「挿絵:花見酒様」)
「黒豹王の…!ぁ…失礼…しました。
俺、はヴァン.ノーザンライツ=ヴァンです」
高貴な人だろうなとは思っていたけどまさかの黒豹王の娘だとは。
「私はラムセスとセトの父、セティ・アレクサンドラ・グレーキャット」
(「挿絵:花見酒様」)
続いてセトの父親の現灰猫王セティが自己紹介をしてきた。
「あ…よろしく…おねがいします…」
「そう緊張するな。ヴァンは息子の代わりとして結婚式に出てもらうのだ。息子と同じ扱いをしよう」
「え…」
理解するのに時間が、ってか理解出来ない。何故どこの馬の骨か分かんない俺様なんかを息子扱いに?




