ボロボロのラムセス
それから1時間くらいびっしりもっちに作法を叩きこまれた。
「まぁ、いいでしょう。会食の場と披露宴ではなるべく喋らないように」
「はい…」
ガチャ
「…!ラムセス!!」
部屋に入って来たラムセスはボロボロだった。
ふらつくその体を支え、ベッドに連れて行く。
「ひっでぇ!!なんで…こんな…」
ベッドに俯せに寝かせると背中にはビッシリ切り傷がついていた。…そして新しい数え数字も。
「ラムセス…」
「…泣くな、ヴァン.痛みは遮断してある。
もっち、止血魔法を頼む」
「はっ」
もっちはラムセスの背中に手を向けると何かを唱える。すると緑色の光がラムセスの背中を覆い、傷からの出血を止める。
「だい…じょうぶなのか?」
「問題ない。シャワーを浴びてから行く」
ラムセスからする異臭と雫は…小水をかけられたのだろう。いつもの俺様の大好きなバニラミントの匂いがしなかった。
「俺が洗う!ラムセス、一緒に入ろう?」
自分が汚れるのも構わず俺様はラムセスを支え、部屋の中にあるシャワールームへ連れて行く。ズボンを脱がせ、下着を脱がせる。そして俺様自身も服を脱いでシャワールームに入り、ラムセスを椅子に座らせてシャワーをかけてやる。
「ヴァン、泣くな」
「ひっぐ…酷い…酷いじゃねぇか…俺の大好きなラムセスの髪にこんな…」
臭い小水を洗い流し、いい匂いのシャンプーでゴシゴシ洗う。
「有難う、ヴァン.お前も汚れてしまっただろう?私が洗ってやる」
「いいよ…自分で洗う。それよりラムセスを洗わせて」
スポンジを譲らず俺様はラムセスを洗い続ける。




