もっちりーな3世 兎人スチルあり
「え、何?セトも可愛がってほしいの?」
「…セトに手を出すな。殺すぞ」
ラムセスの氷のような言葉に一瞬猫人や俺様もびびった。
「ちっ、冗談だよ。行くぞ!」
後ろからラムセスの長い綺麗な髪を猫人共は掴んで連れて行き、ゲラゲラ下品に笑っていた。
(ちくしょう!)
さっきいたボディガード達もいつの間にかいなくなってるし…俺様が殴り倒してやろうかと後を追おうとした瞬間、ラムセスは振り返って睨んだ。
(わざわざ傷つけられに行くってのかよ!しかも助けるなって…)
苛立たしい気持ちと悲しい気持ちで胸が一杯になりながら…俺様はラムセスの部屋に入る。
「て、うわぁっ!」
中には誰もいないと思ってたのに豪華な部屋の中央にはタレ耳うさぎの兎人が立っていた。
「お待ちしておりました、ヴァン様」
「へ…俺様の名前…」
深々と礼をする兎人。
「私の名前はもっちりーな3世。もっちとお呼びください」
(挿絵:花見酒様)
名前長っ!
もっちは俺様の手を取りクローゼットの前まで連れて行く。
「こちらから好きなドレスをお選び下さい。まずは今日の会食会のお召し物を、次に明日の結婚式のドレスをお選び下さい」
ちょ、なんかラムセスと同じピラッピラの服の色違いばっかり入ってる。隣のクローゼットは女物のドレスばかりだ。
「これしかねーの?しかも女物のドレスじゃん…」
「王家の王子の正装でございます。
男役はラムセス様の方が体格が宜しいので」




