寄り道
翌日。すっかり回復した俺様はラムセスの運転する車に乗って王都を目指していた。
「なぁ、車の運転って難しいのか?」
「難しいと言えば難しいかもしれん。慣れてしまえば手足のように動かせるがな」
こんなカッコいい乗り物を俺様も運転出来たらなーと思いながらラムセスの運転する姿を眺める。
「免許さえあれば貸し出しの車にも乗れる。
免許なら灰猫の領域なら大きな街であれば教習所があって、そこで1月程講習と実習を受ければ取れる」
「1カ月かー。長いな…」
「船にも免許はいるはずだが、ノーザンライツではどうしてるんだ?」
「海賊船に免許なんてねぇよ。皆見て覚えるんだ」
オリエさんが今アウロラ号を操縦してるけどそれはクソジジイの奥さんに教えてもらったって聞いたなぁ。一応俺様も見て学んでるけど実際に触らせてもらった事は安全な海域で真っ直ぐ走らせるだけ。
「なるほどな」
「あーあ、俺様が船長になったらユリが操縦すんのかなぁ~」
「楽しそうだな」
「あぁ。すっげー楽しいぞ!ラムセスにもアウロラ号乗せてやりてぇな」
「いつか乗せてくれ」
「おう!」
暫く車を走らせていると首都まであと何キロという看板が出て来た。
「あーぁ、もうすぐ着いちまうな」
結構ラムセスとこうしてるの好きだった。もっと乗っていたいなって思うし。
「そうだ。少し寄り道でもしていくか?」
「何処に」
「竜の保護区だ」




