捨てられない立場
「なぁ、ラムセス」
ラムセスが寝室に戻って来るとさっそく話しかける。
「どうした?ヴァン」
「結婚式の後は何するんだ?」
「そうだな…まずは約束を果たす為ノーザンライツ団と会おう。全員にワクチンを打ち、持病など治療の必要な者がいればそれを治療させよう。それと、ヴァンを宣伝に起用してランキングの上昇の約束だな。
それからは…そうだな。ヴァンが俺の所に残るなら、いずれ王になった時に愛し合い子を生そう」
うんうん…うん?
「待って。初めのは分かるんだけど…最後のそれって」
「ヴァンと俺の子を作るんだ」
「いや、だから、ね。俺様は男だから産めないぞ?」
まかさ最先端の灰猫の領土では男が子供を産めます!なんて事は…
「あぁ。安心してくれ。一人の女性を2人で共有するんだ。どちらの子が生まれても可愛がる」
「うーん…そうなんだ」
ま、ラムセスの美貌なら子供を産みたい人いるよなぁ…。
「じゃあ、俺様がラムセスの所に残らない方を選択したら…?」
「…その時は潔く身を引こう。笑って送り出してやる」
「…一緒に行かないか?危険もあるけどノーザンライツは楽しい事たっくさんあるぞ?」
悲しそうな顔をしていたラムセスが驚きの表情に変わる。
「…考えておこう」
「そうだよな。やっぱ王族だし難しいよな」
「ヴァンと離れたいわけではない。そう簡単に捨てられる物ではないからな…王族という物は」




