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第5話「ヴァンとラムセス2」~ ヴァン side ~BLスチルあり
第5話「ヴァンとラムセス2」
~ ヴァン side ~
「はぁ……ん…ラムセス…苦し…」
のどが物凄く痛い…全身が辛い…
「ヴァン、俺がついてる。大丈夫だ」
「寒い…温めてくれ…ラムセス…」
熱に浮かされながら俺様はラムセスの名を呼び続けた…
「くそっ、薬が効きにくいのか。
大丈夫だ、ヴァン.抱き締めててやるから」
布団ごとラムセスに抱き締められてる…もう、辛くて辛くて…涙も鼻水も止まらない。
「ゲホッゲホッ…苦しい……死ぬのかな…俺様…」
こんなに辛いのは生まれて初めて…前の三日風邪の時はこんなに酷くならなかった…
「死なせるものか!ヴァン、死ぬな。俺を置いて逝くな!」
なんか見えちゃいけない川が見える気がする…
何故か知らないけどアルムの兄貴っぽいものが向こう岸に見える気がする…気のせいかなぁ…
「…ラムセスの歌、聴きたい…」
自分でももう何言ってるか意味不明。熱で頭がやられちまったのかなぁ…
「あぁ、いくらでも歌ってやるから…だから死ぬなよ?」
そう叫ぶとラムセスは歌ってくれた。それはまるで天国にいるみたいなとても美しい声で、人はこんなにも美しい声を出せるのかって思った。
「…ラムセス…」
「──、なんだ?」
「…寝る…」
「寝るだけにしろ。必ず起きろよ?」
「うん…歌、やめないで…眠るまで…」




