表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノーザンライツ団航海日誌!第二期  作者: カナル
第4話「ユリとセト」
53/85

セトの告白 BLスチルあり

「王族じゃなきゃいいのかにゃ?」


「耳と尻尾があるじゃない。ヴァンにはない」


「…ユリの為なら耳も尻尾も千切るにゃ」


そう言ってセト君は自分の耳を引っ張る。


「ちょ、やめてよ!」


慌てて僕はセト君を止める。


「どうすればいいにゃ…どうすればユリは俺に振り向いてくれる?」


「…セト君はヴァンじゃないじゃない。名前が違うし、身分も違う」


「じゃあ名前をヴァンに変えるにゃ。身分も捨てる」


「何でそこまでしようとするの…?!」


そう聞いた瞬間、セト君は僕の肩を抱き、頬にキスした。


挿絵(By みてみん)


「ユリが好きだからにゃ。ユリの為なら身分も耳も尻尾も名前も捨てる」


ざぁーっと湿気を含んだ風が吹く。

愛する人と同じ顔を持つセト君に…一瞬心が揺らいだ。


「俺はユリに悲しい想いはさせないにゃ。いつ如何なる時も一緒にいると誓う。

だから、ヴァンを忘れてこのまま俺を選んでほしいにゃ」


手をぎゅっと握られ、懇願するように見つめられる。


「……」


…答えは決まってる…でも、その答えが揺らいでしまう。

生まれた時から一緒だった、大好きだった、愛していた人を忘れるだなんて出来ない…


「……ごめ…」


 ポツリ…ポツリ…


僕の答えを遮るように雨が降り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ