猫人と車
「我々は何か見返りが必要なのでは?」
と問う。
「あぁ、レンタル代を半分出してほしいくらいかにゃ。この人数なら大型の車を借りれば行けるかにゃ。
王都までの一日料金3万ガルだから1万5千ガル出してくれれば乗っけていくぞ」
「本当か?」
「嘘なんて吐かないにゃ。あ、途中の休憩所での食事代は別々な」
こんな好条件ないだろう。
「よしその話乗った!」
クソジジイ様はばっとシマの手に金を握らす。
「頼むぞ、猫人」
「おうよ。俺は田舎じゃブイブイいわせてるんだぜ!」
「トラクターをでしょ、全く。免許があるの、シマだけなんだから」
やっと入国審査を終わらせる頃には陽が傾いていた。セト君は耳隠しをしてなんとかやり過ごしたからよかった。
それにしても…
「夜になるけど休まなくて大丈夫なんですか?」
レンタル車に案内され僕は不安で聞いてみた。
「おうよ。猫人は夜中でも目が見えるんだぜ。さっさと行かないと間に合わなくなるにゃ」
車に乗り込むとぎゅうぎゅう。前の座席のムッチョとパッチョ、アルムは窮屈そうだ。
一番後ろの座席には僕、お母さん、お父さん、セト君。
一番前の席にはクソジジイ様と猫人3人。
「それじゃ行くにゃよ!」
エンジンをふかして発車し、馬車よりも恐ろしく速い車は少し走ると真っ直ぐな道に出て更に速度を上げた。
「途中トイレ休憩したくなったら早めに言うにゃよ」
「はい!」
凄いスピードで景色が流れていく…
(ヴァン…)




