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~ ヴァン side ~
~ ヴァン side ~
俺様の手をずっと握っていてくれたラムセスは鳴り響く超小型掲示板のボタンを押し、話し始める。
「久し振りだな、我が王子よ」
「挨拶なんかどうでもいい!其処にヴァンって人がいるんだろ?!
返せよ!」
漏れ出す声の相手は…セト?
「返せとは言いがかりだ。それにヴァンは俺に協力してくれるそうだ。お前が嫌がった結婚式を共にしてくれるそうだよ」
「んなっ…」
「セト。お前は帰って来なくてもいい。俺はヴァンを愛した。お前は自由に生きていい」
…何言ってるんだ?俺様は協力するだけなのに…
「み…水くれ…」
喉がヒリついて痛い。超小型掲示板を置いたラムセスがすぐに楽飲みで水を飲ませてくれる。
「ヴァン?ヴァン其処にいるの?!」
…あぁ、ユリの声だ。超小型掲示板を拾うと俺様は耳にあててユリに語りかける。
「ユリ」
「ヴァン!ヴァンなんだね!」
泣きそうな声でユリが俺様の名を叫んでる。
「わりぃ、暫く帰れないかも。俺様はラムセスと結婚式しなきゃいけないから」
「ヴァン……嘘だよね?嘘だって言ってよ…僕、僕ヴァンが…」
「こうなったのはユリのせいじゃん…俺様もこんな体だし。
取り敢えず、皆とクエスト楽しんで来て」




