三日風邪
取り敢えずトイレから出て手を洗って、ラムセスが買ってくれた飲み物を飲んでから車に戻る。
(あれ?)
車に乗ろうとした瞬間、地面が急に揺れた気がした。
「どうした?
…熱があるな」
すぐに異変に気付いてくれたラムセスが支えてくれて、おでこに冷たい手があてられる。
「酔ったか?」
「ちが…これ、前にもあったわ…この節々が痛いの、三日風邪だ」
まずいなこれ…前にユリとうつしあって中々治らなかったあの風邪じゃねーか?
「病院に行こう。すぐ近くの病院に行くから後部座席で横になって」
車の後ろの席に横に寝かされ、どんどん寒くなっていく感覚に耐えながら病院に着くのを待つ。
「ごめんな…ラムセスにうつしたら…」
「俺は23歳だからうつらない。本当に三日風邪なら15歳までしかかからないはずだ。最近子供が多く集まる場所に行かなかったか?」
思い当たるのは子供カジノ。
「行ったわ。バカン洲の子供カジノ」
スネがじんじん痛い。この嫌な感覚、マジで三日風邪だわ。ユリにうつってなきゃいいけど…
結局、病院で三日風邪と診断されたが、出された薬を飲んで安静にしていれば症状をかなり抑えられるとの事。
病院からホテルへ行き、そこで三日安静にする事になった。
「ごめんな、ラムセス…」
「気にするな。ヴァンの体調の方が優先だ」
おでこに冷たいのを貼ってくれたり、お粥を食べさせてくれたり、トイレに支えて行ってくれたり…ラムセスはアルム兄貴みたいに優しかった。




