初めての車 (花見酒様の車内スチルあり)
ピカピカ黒光りして平たくて横広でもうなんかセンスがめっちゃある。
「さぁ、乗って」
ラムセスが車の扉を開けてくれると中に椅子が。座ってみるとめっちゃ体にしっくり来る。
ラムセスもなんか輪が付いてる方の席に座ってベルトを締める。
「ベルト締めてね。ブレーキした時危ないから」
「ベルト?」
「これ」
ラムセスは俺様の体にピシッとしたベルトを装着する。
「なんでこんな物が必要なんだ?」
「時速130キロ以上で走るからね」
「…は?それ、アウロラ号の4倍速くね?」
アウロラ号だってそこそこ速い船だ。こんなちっこい乗り物がそんなスピード出せるのかって思ってると後ろからブォンッと音がした。
「え、何何?!」
(挿絵:花見酒様)
「エンジンをふかしただけ。それじゃ出発するぞ」
なんか輪の横のレバーをいくつか操作するといきなり後ろに車が下がったかと思うと曲がって進んで、広い道に出ると真っ直ぐ進みだした。
「うおぉっ!車すげぇ!馬車より速い!」
馬車に乗ったことないけど見た感じ絶対こっちのが速い。
「まだ一般道だからそんなにスピードは出してない。
…歌でも聴くか?」
「え?ラムセス歌うの?」
「歌おうと思えば歌えるが、放送局の流す歌だな、この場合」
何かスイッチを押すと突然車の中に聞いたことがない音楽と歌が流れた来た。
「うわっ!なんで?!誰が何処で歌ってるの?!」
(挿絵:花見酒様)
周りを見渡しても誰もいない。




