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~ ユリ side ~
~ ユリ side ~
「うーん…」
「どうしたにゃ、ユリ?」
「どうも勝てる気がしないよセト君のお兄さんに…」
レベルだってクソジジイ様クラスの高レベル。たった23歳でこんなに高レベルになるなんてどれだけ修羅場をくぐって来たんだろう。
いや、攻撃されるだけで、回数だけでレベルが上がるってアルムが言ってた気がする。
「大丈夫にゃ。いざとなれば俺は兄と結婚するにゃ」
「え?でもいやなんじゃ…」
「本当は嫌にゃ。でも、ヴァンはユリにとって大事な人だし、ユリが傷付くのは嫌なんだ」
「セト君…」
セト君は僕から超小型掲示板を取ると何もない空間にしまい、ずいっと顔を近づけて来る。
「愛する人が悲しむのが自分にも辛い事だって気付いたからにゃ」
「それってどういう…」
「ユリ」
そっとセト君は僕の頭を胸元に引き寄せる。
「ユリが好きだにゃ。ノーザンライツも。だから、俺に任せるにゃ」
ヴァンと同じ顔でそういう事言うの反則っていいたいのに…涙が浮かんできてしまって言えなかった。
「…生贄になるって言うんですか?」
僕の為に…
「元々決まっていた事。それを逃げまくって迷惑をかけてしまった。
でも、ユリに会えた。
…決心がついたのにゃ」




