~ ヴァン side ~BL閲覧注意スチルあり
~ ヴァン side ~
「そんな事を言うのは貴様が初めてだ。
いや、もう貴様と言うのはよそう。
ヴァン」
「あん?」
「ヴァンを真の伴侶にするのも悪くないな。どうだ。このまま仮ではなく本当に俺と結婚しないか?」
ぎゅっと後ろから抱き締められ耳元でそう囁かれる。
「いやいやいや、それは駄目だ。
それにアンタ、セトと結婚して王位継承権2位になる野望があるんだろ?それ、どうでもいいのかよ?」
「どうでもよく感じて来た。セトは海外逃亡中だし、そのままどこかで暮らしていてくれれば幸せなのかもしれない。
俺が王位にこだわるのは…プライドもあるが今まで俺を虐げて来た奴等を見返す為とセトへ被害が及ばないようにするためだ」
どうやら俺様に慣れて来たのか胸の内を語ってくれるようになって来た。
「そんなに王位継承権って力あるんだ?」
「王の崩御後、王位継承権の低い者同士でトーナメントのように戦いをはじめ、高ければ高いほど力を温存して後に戦える。現在最下位である俺が確実にセトを守るためにはセトの次である王位継承権2位になって婚姻を結ぶ事。それが最善策だった」
なんだ、コイツは意外と弟想いで優しいじゃねぇか。こんな優良物件、俺様が女だったら飛びついてたけどよ…男同士なんだよなぁ…。
「アンタいい人じゃん。でも俺様には夢があるから本当の結婚は駄目だわ」




