~ ユリ side ~
~ ユリ side ~
「そんなにしつこいの?お兄さん」
「しつこいにゃよ。朝の着替えも歯磨きも全部兄がやってくれてた。お風呂も一緒に入れられてたし、寝る時も添い寝されてた」
「えー…それ、お兄さんがセト君を好きなんじゃないの?」
どう聞いても初めにセト君が話した王位継承権が目的なだけには思えない。僕とヴァンの間にあるような一方通行の苦しい愛があるように思える。
「どうなのかにゃ。兄はしょっちゅう俺と結婚するのだからと言ってたんだけど……でもまだ15歳だから、そんな事気にした事ないにゃ…」
「15歳?!僕とヴァンと一緒だ」
まさかの同年代でびっくり。
「確かに今結婚って言われてもピンと来ないよね。
お兄さんはいくつなの?」
「8歳差だから23歳だにゃ」
「あーっどんな人なんだろ。イケメンランキング4位で、セト君のお兄さんで…」
「見るかにゃ?」
2段ベッドの上から顔を覗かせるセト君の手には薄い板が。それには紫の髪をした猫人が映っていた。
「それは?ってかこれがセト君のお兄さん……めっちゃ綺麗…」
「超小型掲示板。ホテルや家庭にあるような物を超小型軽量化した物で兄が開発したもの」
さっとベッドから降りて来てセト君は僕に使い方を教えてくれる。
「このボタンを押しながら検索したい人物や時事を思い浮かべるとほら、出て来る。
後は話がしたい相手を思い浮かべると相手が同じものを持っていれば話す事が可能だよ」




