~ ヴァン side ~
~ ヴァン side ~
「自分で体位洗えるっつーのに」
頭を他人にわしゃわしゃされるのは超気持ちいいんだが…今日知り合ったばかりのコイツにされるのもなんだかなぁと思いつつ大人しく洗われていた。
「セトも同じ事言うにゃ」
「だったらやめればいいのに」
「俺がしたくてしてるにゃよ」
ザーッとシャワーで頭を流されタオルでわふっと拭かれる。
「そうだ、俺様もアンタを洗ってやるよ!」
いいイタズラを思いついた時みたいにピコーンと閃いた。
「遠慮しとくにゃよ。俺の髪の毛洗うの大変だからにゃ」
「俺様がやりたいからやるんだっつーの」
無理やりラムセスを椅子に座らせシャワーで髪を洗い流すついでに…やっぱまじまじと見ちまった。背中以外の肌は真っ白で綺麗なのに背中には剣や鞭で打ったかのような傷がびっしり…しかも上の方には100を超える数え数字が彫り込まれている。自分でやれるわけない傷ばかりだ…。
「見るな。不愉快だ」
急に低いトーンで言われ心臓が跳ねる。
「見るなって言われても見ちまうよこんな酷い傷…イケメンランキング4位なのになんで…」
「王位継承権の高い弟達には目障りな先に生まれただけの男だろう」
「セトって奴にもやられたのかよ?」
俺様に似た奴もこんな酷い事をしたのかもしれないと浮かんできた疑問。ラムセスはそれを首を横に振って否定する。
「我が王子はしなかった。聡明だろう。
もういい。自分で洗う」
スポンジを取り上げられ、結局俺様はヤツの髪の毛しか洗えてなかったが後はラムセス自身で全部洗いあげた。




