~ ユリ side ~
~ ユリ side ~
ご飯が終わると僕とセト君は一緒の部屋で眠る事になった。
「ごめんね、ヴァンのベッドしか空いてなくて…」
一応シーツと枕カバーは変えた。でもヴァンの香りが凄く残ってるし…失礼だけど仕方ないよね…。
「気にしなくていいにゃよ。むしろヴァンに申し訳にゃいにゃ…。失礼するにゃよ」
二段ベッドの上にセト君は寝転ぶ。
「ご飯は美味しかったし、ベッドもあるし、海賊は素晴らしいにゃね」
「どうして?」
「王宮を出て以来、身分を隠してジィと旅してたにゃ。野良の猫人の旅人に世間は優しくないにゃ。働かざる者食うべからず。ユリも知ってるあのペットショップを買い上げた時に俺の持って来た所持金はほとんどなくなったにゃ。
だからより遠くに逃げる為に船に乗るために働いたにゃよ」
セト君、王族なのに苦労してるんだなぁ…って思った。
「ユリには恥ずかしいとこを見られたにゃ。なけなしのガルを賭けに使おうとしてたの、止めてくれて有難うにゃ」
あぁ、そう言えばセト君に会ったのカジノだった。なけなしのガルを賭けようとしてただなんて思いもしなかったけど…。
「そんな苦労してまで逃げたかったの?お城から」
「そうにゃね。兄のようにいつかいじめられるんじゃないかって恐怖もあったし…自分がいるからいじめられる兄を見るのが嫌だったにゃ。しつこいのもあるけど」




