~ ユリ side ~
~ ユリ side ~
「さぁ、今日は芋グラタンと芋スープと芋サラダです」
アルムがアツアツの料理をテーブルに並べる。
「わぁ、ノーザンライツの食卓は温かい料理ばかりですね」
「セト君いつもどんな物食べてるの?」
「前に居た商船団では干し肉や押しパン、粉をお湯で解いたスープがメインでした」
「へぇ、セト君商船団に居たんだ?」
意外だった。王族なのに…そう言えば世界中を回ってるって言ってたよね。
「1人で旅をするようになってからは拾ってくれる船がなかなかなくて…トーマ商船団とポール宝石商のとこに長くいたにゃ」
「ふむ…そもそも何故旅を始めたんですか?」
アルムはお母さんの手紙をもしゃもしゃ食べながら聞く。
「そう言えば山羊殿とオーク殿達にはちゃんと話してませんでしたにゃ…俺の名前はセト。知ってるかも知れないけど灰猫王の8番目の子にゃ。父が正妻に産ませた初めての子だから王位継承は1位にゃんだけど…父が当時美女ランキング1位の狐の亜人に産ませた長兄ラムセスと将来的に衝突するのは分かってると結婚させる事にしたにゃ」
セト君は水を飲んで一息つくとまた話し出す。
「俺は周りから兄達に、特にラムセスと比べられて育ったから本当にラムセスが嫌いだったにゃ。
…11歳の時に形式だけの模擬試合が行われてそこでラムセスに負けたにゃ…その後、ラムセスになぐさめられたけど悔しくて悔しくて…こんな奴と結婚したくないって宮殿を飛び出したにゃ」




