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~ ヴァン side ~
~ ヴァン side ~
無理やり毛づくろいを続けられそうになったので俺様は思わずラムセスをひっぱたいちまった。
「……」
やっべ。手が勝手に動いちまった。
ラムセスは頬を押さえ、こっちをじっと見ている。
「……初めて、叩かれた」
「…ぁ?」
「今まで誰も俺を叩いた事なかったのに…セトは」
ゾクッ
(なんだコイツの魔力…やっべぇ。俺様よりすげぇんじゃねぇか?)
赤いオーラになってラムセスの周りに魔力が漂い…がっ、と両手を頭の上に掴まれる。
「セトは悪い子だね」
「ひぃっ」
間近に顔を寄せ、息がかかるくらいの距離でそう囁かれた。
(無理無理無理!なんなんだよコレ?!ってか力強っ!全然振りほどけねぇ!)
もう、こうなったら言うしかない!
「俺様はセトじゃねぇ!イケメンランク9998位のノーザンライツ=ヴァン様だ!」




