~ ユリ side ~
~ ユリ side ~
「実は兄と婚約させられてるにゃ。
腹違いと言えど、兄は兄にゃ。
他の兄弟と違ってそんな感情沸かないし、どちらかと言えばしつこい兄が嫌いだにゃ」
ムッチョ達を待ってる間セト君の身の上話を聞いているけどなんだかワクワクするものだった。
「それで?それで?
どうして兄弟同士で結婚するの?」
「絶対的な父が健在の間は兄弟同士で争わない為に結婚という形で縛り付けるにゃよ。父が亡くなったり衰えたりすれば一番強い夫婦が次の王になるんだけどにゃ」
なる程…分からない。お母さんの方を見るとお母さんも首を傾げている。
「それじゃ子供を作れないじゃない」
「子供はハーレムの女の子達から生まれるにゃ。今の王は番が王位継承戦の時に死んでしまったから一人なんだけどにゃ」
あぁ、納得。って、ハーレムって!羨ましい。全国の男の子の憧れじゃない!
「猫人羨ましい…」
「そうでもないにゃよ。好きでもない兄弟と結婚するのは」
「うーん…」
ヴァンとは兄弟のように育ったし、結婚しても……って何考えてるんだ僕は。
「それにしても、ムッチョ達遅いな。何してるんだあいつら」
ヴァンがさらわれたかもしれないというクソジジイ様の言葉でムッチョとパッチョとアルムはヴァンを探しに出て行った。
バタンッ
「お、噂をすれば」
「戻りました」
「やっばいよ、多分ヴァンを乗せた船、出ちゃってる!」
「大変大変!連れ去られたよ!」




