部屋とよし子と僕。
読んで頂けたら嬉しいです。
母さん、僕は美容師になる。そう言って上京して、バイトを始めた。新宿ヤオヨロズというバーである(店長ゲイ疑惑)。そこで出会った人たちと、下町マリオネットと言うバンドを色々あって結成した。化粧映えマックス系モブボーイだ。
美容師の通信講座は少しかすみゆき、静かに散りゆく残像になりボクを…つまりは母さんごめんなさいの気持ちです。
そんな僕は学生時代、黒い幽霊のようなものが見えていた。
都内に引っ越してから見えなくなっていて、
ん、あれ幻覚でしたよねぇ?うん。
そんな感じに恐怖心を忘れていた。
今日までは。
母さんから昨日、明日の親戚の集まりは少人数だから来なくていいよ。と連絡があった。それにライブ前のリハーサルもあるし…。下町マリオネットのメンバーは張り切っていたし…。
モヤモヤしながら、起床AM10:30。
リハーサルは高円寺でPM2:00。
うん。まだ時間余裕!!僕は東中野だからギリギリでオッケー。
地元帰れなかったモヤモヤを忘れ去るべく、カーテンも開けずに、恋愛シミュレーションゲーム内の彼女よし子をタップしていた。
AM11:25 よし子を愛でタップしながら、そろそろシャワーでも浴びるかと思ってたら。
アレが来た。
頭ぐわんぐわん。視界ぐらんぐらん。
金縛りです。久々の金縛り。
僕の中で金縛りは2個あるわけで。
科学的に証明された、動かないだけの怖くないやつ。
視界ぐらんぐらんになる幽霊とかチラつく怖いやつ。
本日は後者で御座います。
まだ画面のよし子はにこにこしてる。
昼間だろ…こんなの初めてだよ…
久しぶりの恐怖に喉がカラカラになった。
すると、
ガチャガチャ…
あぁ、、、来るのか。やめてくれぇ。
ミシミシ…ミシミシ…
合い鍵なんか誰も持ってないからぁ…
※ちなみに、アパートが古いので、僕が歩いてもミ シミシ音がします
キィ…キィコ…キィ…
僕の寝てるロフトに上がって来る音がする…
※ちなみに、アパートが古いので…以下同文。
音が止んで、目を閉じた。
そうだ。寝よう。余計なもの見たくないし。
よし子愛してる。
携帯の画面がスリープに入り、目を閉じてても
明かりが消えたのがわかった。
その後すぐ両足がスッと持ち上がり、
目を開けたが何もいないと安心した次の瞬間。
耳元?いや、脳に響く声で
久しぶり。
声の後一瞬じいちゃんが見えてすぐ消えた。
3秒くらい間が空いて金縛り解除。
ゴリラのようにロフトを慌てており部屋中の明かりをつけて、家を1回飛び出した。
ポカポカ。近所の野良猫も元気。
急いで支度して、スタジオへ行き、リハーサルの時間まで一心不乱によし子をタップし続けた。
今日はじいちゃんの49日の集まりだった。
じいちゃんは亡くなるまで意識もはっきりとしていてたくさん話した。
僕はまだ子供扱いされてて亡くなる前の日病室に行った時も、バックを隠したりされてからかわれた。おちゃめなじいちゃんだった。
嬉しいようなびっくりのような。
いやびっくりしたのは、久しぶりに見た幽霊がじいちゃんだった事だけじゃ無い。
昼間に、服の色、肌の色もわかる幽霊を見たのが初めてだったからだ。
初めてみたカラー幽霊。しかも昼間。