初めての朝
チチチ……
小鳥の囀りが聞こえる。
うっすらと目を開ける。
その時、眩しい光が射した。
ああ、朝か……
気がつけばブラインドから、明るい日射しが射し込んでくる。
それは、真夏の朝の眩しい光だった。
でも、ここは……?
その時。
「おはよう。果歩」
「け、圭輔……」
恋人の圭輔が、私の隣で笑んでいる。
そして、何も身につけていない自分の姿に気がついた。
そうだ。
私達、昨夜、初めて圭輔の部屋で……。
シングルベッドの上。
東側の窓から明るい日射し。
「果歩」
「圭輔……」
どちらからともなく、寄り添い、口づける。
これが私達ふたりの記念すべき初めての朝。
了
本作は、なななん様が活動報告内で主催されたお題小説で、お題は「日、から連想される場面」でした。
又、東野雪華さまの主催「光」企画、銘尾友朗さま主催「笑顔でいこう企画」参加作品です。
なななん様、東野雪華さま、そして銘尾友朗さま参加させて頂きありがとうございました。
そして、お読み頂いた方、本当にどうもありがとうございました!