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71 カタツムリの人生
両腕を大きくまわしていると、
「どうしたん?」
妻が問うてくる。
「肩がこってるんや」
「パチンコに行きすぎやないの?」
「そんなもんじゃない」
「ならなんね?」
「家を守らないけんという責任感が、肩に重くのしかかってるからや」
「じゃあ、降ろしたら?」
「それが降ろしたくても降ろせんのや。主人の宿命というか、カタツムリが一生、家を背負ってまわらんといけんようにな」
妻いわく。
「なんがカタツムリな。いつも家をおっぽり出してるやないね」
両腕を大きくまわしていると、
「どうしたん?」
妻が問うてくる。
「肩がこってるんや」
「パチンコに行きすぎやないの?」
「そんなもんじゃない」
「ならなんね?」
「家を守らないけんという責任感が、肩に重くのしかかってるからや」
「じゃあ、降ろしたら?」
「それが降ろしたくても降ろせんのや。主人の宿命というか、カタツムリが一生、家を背負ってまわらんといけんようにな」
妻いわく。
「なんがカタツムリな。いつも家をおっぽり出してるやないね」
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