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7 なんで読まん
パソコンを前にして、コタツで創作をしていたときである。
視線のはしに、なにかしらの気配を感じた。
気になって目をやると、妻がじっとオレの顔を見ている。
「なんや?」
「なんか真剣やなあと思って。そんなにおもしろいんね?」
「書くのは大変やけど、できたんはおもしろいぞ。なんなら、ちょっと読んでみるか?」
「いや、いいわ」
「おもしろいのに、なんで読まんのや?」
妻いわく。
「つまらんことに真剣な、あんたの顔を見てる方がおもしろいもん」
パソコンを前にして、コタツで創作をしていたときである。
視線のはしに、なにかしらの気配を感じた。
気になって目をやると、妻がじっとオレの顔を見ている。
「なんや?」
「なんか真剣やなあと思って。そんなにおもしろいんね?」
「書くのは大変やけど、できたんはおもしろいぞ。なんなら、ちょっと読んでみるか?」
「いや、いいわ」
「おもしろいのに、なんで読まんのや?」
妻いわく。
「つまらんことに真剣な、あんたの顔を見てる方がおもしろいもん」