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676 近くなる
「またオシッコね」
コタツから立ち上がるオレを見て、妻があきれた顔をする。
「最近、すごく近くなってな」
つい三十分ほど前、トイレに立ったばかりなのだ。
「それにしても近すぎやない?」
「オマエみたいに牛ぐらいの膀胱ならよかったんやけど、オレのはピンポンボールやけんな」
オレは精一杯の皮肉を返してやった。
「あんたは年のせいやろ」
「そうやろか?」
「そうに決まってるやない」
「やっぱりな」
妻いわく。
「あの世も、そろそろ近くなったしね」
「またオシッコね」
コタツから立ち上がるオレを見て、妻があきれた顔をする。
「最近、すごく近くなってな」
つい三十分ほど前、トイレに立ったばかりなのだ。
「それにしても近すぎやない?」
「オマエみたいに牛ぐらいの膀胱ならよかったんやけど、オレのはピンポンボールやけんな」
オレは精一杯の皮肉を返してやった。
「あんたは年のせいやろ」
「そうやろか?」
「そうに決まってるやない」
「やっぱりな」
妻いわく。
「あの世も、そろそろ近くなったしね」
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