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632 夢にうなされて
夜明け前。
ひどく恐い夢を見て目を覚ました。
それからすぐに明かりがついて、妻が部屋に入ってきた。
「あんた、どうしたん?」
洗面所から戻る途中、オレのうめき声が聞こえたので、どこか悪いのではないかと心配して部屋をのぞいたのだと言う。
「夢の中で変なもんが近づいてきてな。それで逃げようとして声が出たみたいや」
「ほんとびっくりするやないね」
「そいつ、めちゃくちゃ恐かったんやけんな」
妻いわく。
「夜中に騒ぐあんたの方がよほど恐いわ」
夜明け前。
ひどく恐い夢を見て目を覚ました。
それからすぐに明かりがついて、妻が部屋に入ってきた。
「あんた、どうしたん?」
洗面所から戻る途中、オレのうめき声が聞こえたので、どこか悪いのではないかと心配して部屋をのぞいたのだと言う。
「夢の中で変なもんが近づいてきてな。それで逃げようとして声が出たみたいや」
「ほんとびっくりするやないね」
「そいつ、めちゃくちゃ恐かったんやけんな」
妻いわく。
「夜中に騒ぐあんたの方がよほど恐いわ」
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