622/719
622 昔のまま
風呂上がりの妻が、手鏡をのぞきながら顔にクリームを塗っている。
そんな妻に問いかけた。
「大変やな、手入れするの」
「少しでもと思ってね」
シミの予防だと言う。
「オマエ、ばあさんになったな」
「あんたもじいさんにね」
「ああ、二人とも老けたもんや」
「しょうがないわよ、これが歳をとるということなんやけん」
「まあ、オマエは今でも、きれいなんは昔と変わらんけどな」
「あんただって昔のまま」
「そうか!」
妻いわく。
「うん、おかしいまんま」
風呂上がりの妻が、手鏡をのぞきながら顔にクリームを塗っている。
そんな妻に問いかけた。
「大変やな、手入れするの」
「少しでもと思ってね」
シミの予防だと言う。
「オマエ、ばあさんになったな」
「あんたもじいさんにね」
「ああ、二人とも老けたもんや」
「しょうがないわよ、これが歳をとるということなんやけん」
「まあ、オマエは今でも、きれいなんは昔と変わらんけどな」
「あんただって昔のまま」
「そうか!」
妻いわく。
「うん、おかしいまんま」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。