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618 おあずけ
2018.5 作
年末。
他県から帰省した長男一家。
次男の家に友人が集まってパーティをやることになったそうで、半日ほど愛犬の世話をしてほしいと頼まれた。
散歩とエサやりだそうである。
散歩はオレが連れてまわり、エサやりは妻がやることで世話の分担をした。
日暮れ前。
安全な公園まで車で行き、オレは小一時間ほど犬とともに散歩をした。
帰ると妻が皿にエサを入れてやった。
犬がエサを食べ始める。
「オレも腹がへったんやけど」
妻いわく。
「待て、おあずけ!」
2018.5 作
年末。
他県から帰省した長男一家。
次男の家に友人が集まってパーティをやることになったそうで、半日ほど愛犬の世話をしてほしいと頼まれた。
散歩とエサやりだそうである。
散歩はオレが連れてまわり、エサやりは妻がやることで世話の分担をした。
日暮れ前。
安全な公園まで車で行き、オレは小一時間ほど犬とともに散歩をした。
帰ると妻が皿にエサを入れてやった。
犬がエサを食べ始める。
「オレも腹がへったんやけど」
妻いわく。
「待て、おあずけ!」