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616 人生という道
「たまには散歩でもしてきたら?」
妻がオレに歩けと言う。
「散歩はいい。こう見えても、オレは常に歩いてるけん」
「いつ?」
「いつということはない。オレの歩く道は人生という道やけんな。そこを止まることなく歩いてるんよ」
「屁理屈ばかり言ってから」
「ほんとのことやけん」
「だったら、その人生の道ってどんなものなん?」
「険しくて厳しい道や。そこをな、オマエの手を引いて歩いてるんよ」
妻いわく。
「それでやね。うちがいらん苦労してるのは」
「たまには散歩でもしてきたら?」
妻がオレに歩けと言う。
「散歩はいい。こう見えても、オレは常に歩いてるけん」
「いつ?」
「いつということはない。オレの歩く道は人生という道やけんな。そこを止まることなく歩いてるんよ」
「屁理屈ばかり言ってから」
「ほんとのことやけん」
「だったら、その人生の道ってどんなものなん?」
「険しくて厳しい道や。そこをな、オマエの手を引いて歩いてるんよ」
妻いわく。
「それでやね。うちがいらん苦労してるのは」