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愛妻語録  作者: keikato
55/720

55 あんただけや

 漬物のヌカ床作りをしていて、我ながら画期的なことを思いついた。

 それは混じり合った塩と砂糖の分離方法で、アリに砂糖を持っていかせ、塩だけを残すというものだ。

 妻に話して自慢する。

「なっ、すごい発見と思わんか?」

「でも、アリが持っていった砂糖はどうなるんね?」

「返してもらう」

「返してくれるわけないでしょ」

「そこは交渉次第や。中にはオレと同じことを考えるヤツもおるやろうけん」


 妻いわく。

「そんなこと考えるの、あんただけやわ」


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