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524 ひまつぶし
夕食後のこと。
退屈だったので、テレビを横目に折り紙をしてひまつぶしをした。
紙は新聞の折り込みチラシである。
子供のころに覚えたツルを思い出しながら折ってゆく。
「真剣になって、さっきからなにしてるん?」
妻がオレの手元をのぞきこんできた。
「折り紙や」
「それで、なにができるん?」
「ツル、それもでっかいツルや。できたら見せてやるから、楽しみにしておけ」
妻いわく。
「しょうもないことをするときほど、あんたって生き生きするんやなあ」
夕食後のこと。
退屈だったので、テレビを横目に折り紙をしてひまつぶしをした。
紙は新聞の折り込みチラシである。
子供のころに覚えたツルを思い出しながら折ってゆく。
「真剣になって、さっきからなにしてるん?」
妻がオレの手元をのぞきこんできた。
「折り紙や」
「それで、なにができるん?」
「ツル、それもでっかいツルや。できたら見せてやるから、楽しみにしておけ」
妻いわく。
「しょうもないことをするときほど、あんたって生き生きするんやなあ」