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51 老体にムチ
今朝のこと。
駐車場を出たとたん、車がエンストして動かなくなった。
寒さのせいでバッテリーが上がったらしく、ジャフには到着まで三十分かかると言われる。
寒いなか。
車にもどってエンジンをかけると、不思議にも一発でかかった。
そのことを妻に話す。
「よかったやない」
「オレが寒そうなのを見て、気合を入れ直してくれたんやろうな」
「気合で動くものなん?」
「ああ、主人のために老体にムチ打ってな」
妻いわく。
「ムチ、あげようか? あんたにも」
今朝のこと。
駐車場を出たとたん、車がエンストして動かなくなった。
寒さのせいでバッテリーが上がったらしく、ジャフには到着まで三十分かかると言われる。
寒いなか。
車にもどってエンジンをかけると、不思議にも一発でかかった。
そのことを妻に話す。
「よかったやない」
「オレが寒そうなのを見て、気合を入れ直してくれたんやろうな」
「気合で動くものなん?」
「ああ、主人のために老体にムチ打ってな」
妻いわく。
「ムチ、あげようか? あんたにも」
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