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492 色白さん
妻が孫をしげしげと見て言う。
「この子、ほんとに色白さんやね」
「肌が透きとおるみたいに白いもんな」
「ねえ、だれに似たんやろう?」
「顔の作りは、親ともオレらとも似てないみたいやけど?」
「そうね、あんたに似てないのだけは確かみたい」
「オレ、生まれつき黒いもんな」
「そう、肌の色は遺伝やけん」
「ご先祖さんに肌の白いもんがおったんやろうな。だけど、オレに似なくてよかったよ」
妻いわく。
「ほんと、あんたに似なくて頭もよさそうやし」
妻が孫をしげしげと見て言う。
「この子、ほんとに色白さんやね」
「肌が透きとおるみたいに白いもんな」
「ねえ、だれに似たんやろう?」
「顔の作りは、親ともオレらとも似てないみたいやけど?」
「そうね、あんたに似てないのだけは確かみたい」
「オレ、生まれつき黒いもんな」
「そう、肌の色は遺伝やけん」
「ご先祖さんに肌の白いもんがおったんやろうな。だけど、オレに似なくてよかったよ」
妻いわく。
「ほんと、あんたに似なくて頭もよさそうやし」