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481 恋の季節
夜も遅く。
夜間は無人となる隣の材木屋の駐車場から、猫たちの甲高い鳴き声が聞こえ始めた。
猫の恋の季節である。
猫は複数いるのか、ライバル同士の喧嘩ともいえる鳴き声もする。
うるさくてかなわない。
追っ払ってやろうと居間のベランダに出ると、オレは暗闇に向かっておどすように鳴いてやった。
「ニャアー」
猫たちは鳴くのをやめない。
「ニャアー、ニャアー」
今度こそはと大きな声で鳴いてやった。
妻いわく。
「あんた、どの猫と張り合ってるん?」
夜も遅く。
夜間は無人となる隣の材木屋の駐車場から、猫たちの甲高い鳴き声が聞こえ始めた。
猫の恋の季節である。
猫は複数いるのか、ライバル同士の喧嘩ともいえる鳴き声もする。
うるさくてかなわない。
追っ払ってやろうと居間のベランダに出ると、オレは暗闇に向かっておどすように鳴いてやった。
「ニャアー」
猫たちは鳴くのをやめない。
「ニャアー、ニャアー」
今度こそはと大きな声で鳴いてやった。
妻いわく。
「あんた、どの猫と張り合ってるん?」