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477 雨の日
2018.3 作
コタツでパソコンに向かっていると、珍しく妻の方から声をかけてきた。
「ねえ、なにしてるん？」
「ネットの投稿小説を読んでるんやけど」
「おもしろいの？」
「まあな」
「ほんとに？」
「ああ」
「ねえ、あんた」
「なんや？」
「なんでもないけど」
「だったら話しかけんでくれんか。ちょうど今、いいところを読んでるんやけん」
「いいやない」
「よくないって」
「なによ、その言い方」
「なんか、今日はからんでくるな」
妻いわく。
「うち、ヒマなんよね」
