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470 同じ人間
テレビ見ていた妻が、オレの顔をのぞきこんでいやらしくのたまう。
「ほんとはうち、イケメンが好みだったんやけど」
画面の中には人気のある若い俳優がいた。
何を今さらである。
「気にくわん言い方やな。それじゃあ、オレがイケメンじゃないみたいやないか」
「自分のこと、あんたイケメンだと思ってるん?」
「あたりまえやろ」
「ウソ!」
「だってアイツと同じ男やし、見かけにしてもそうたいして変わらんし」
妻いわく。
「同じ人間とは思えんのやけど」
テレビ見ていた妻が、オレの顔をのぞきこんでいやらしくのたまう。
「ほんとはうち、イケメンが好みだったんやけど」
画面の中には人気のある若い俳優がいた。
何を今さらである。
「気にくわん言い方やな。それじゃあ、オレがイケメンじゃないみたいやないか」
「自分のこと、あんたイケメンだと思ってるん?」
「あたりまえやろ」
「ウソ!」
「だってアイツと同じ男やし、見かけにしてもそうたいして変わらんし」
妻いわく。
「同じ人間とは思えんのやけど」