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愛妻語録  作者: keikato
436/721

436 泣き出すけん

 深夜。

 小便がしたくなって目がさめた。

 いざトイレに行こうとすると、トイレの閉まる音が聞こえた。

 オレは忍び足でドアの前に立った。

「きゃあー」

 ドアを開けた妻が悲鳴をあげる。

「あんた、わざとそこに立ってたやろ」

「びっくりしたか?」

「あたりまえやないね」

「こんなにおどろくとは思わんかったんな」

「あんた、自分の寝ぼけた顔を見たことある? ま夜中、暗いところで」

「ないけど」


 妻いわく。

「いっぺん見てみたらいいわ、たぶん泣き出すけん」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 正直、誰が立っていてもビックリすると思いますけどね^^ きっと、テレカクシに違いない……
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