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417 死にたくない
今日の朝。
トイレに座って出すモノを出し、すっきりして出たところで、トイレの前で妻とはち合わせをした。
妻がオレを見て問うてくる。
「あんた、もしかしてウンコだった?」
「ああ、そうやけど」
それを聞いたとたん、
「わあー」
妻は悲鳴のような声を出し、すぐに回れ右をして居間に戻っていこうとする。
「どうしたんか、オマエもトイレに来たんやなかったのか?」
「そうやけど……」
「なら、なんでせんのか?」
妻いわく。
「だって死にたくないもん」
今日の朝。
トイレに座って出すモノを出し、すっきりして出たところで、トイレの前で妻とはち合わせをした。
妻がオレを見て問うてくる。
「あんた、もしかしてウンコだった?」
「ああ、そうやけど」
それを聞いたとたん、
「わあー」
妻は悲鳴のような声を出し、すぐに回れ右をして居間に戻っていこうとする。
「どうしたんか、オマエもトイレに来たんやなかったのか?」
「そうやけど……」
「なら、なんでせんのか?」
妻いわく。
「だって死にたくないもん」