306/720
306 尻が乾くまで
2016.12 作
ウオッシュレットで尻を洗い、トイレットペーパーに手を伸ばすと、芯が透けて見えるほどしか紙が残っていなかった。
その貴重な残りわずかも破れてしまう。
すぐに妻を呼んで、トイレットペーパーの補給を頼んだ。
ところが……。
ドアを開けたら臭うと拒否される。
「ねえ、芯でふいたら?」
「そんなもんでふけるか!」
「じゃあ、お尻が乾くまで座ってたらいいわ」
「そんなに待てん」
妻いわく。
「なら窓を開けて、お尻を出しときよ。今日は天気がいいけん」




