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260 去年の臭い
朝夕めっきり寒くなってきたので、今夜からコタツを使い始めることにした。
妻と二人で居間に電気カーペットを敷き、普段も使っているコタツの上にコタツ布団を広げた。
とたんに異臭が鼻をつく。
「なんか変な臭いがせんか?」
「コタツ布団からよ」
「洗濯してなかったんか?」
「うん」
「去年の古い臭いが、いまだに布団に染みついてるんよ。明日、ベランダで風にあてんとな」
妻いわく。
「ちゃんと洗濯するわ。だって、あんたの洗濯物と同じ臭いやもん」
朝夕めっきり寒くなってきたので、今夜からコタツを使い始めることにした。
妻と二人で居間に電気カーペットを敷き、普段も使っているコタツの上にコタツ布団を広げた。
とたんに異臭が鼻をつく。
「なんか変な臭いがせんか?」
「コタツ布団からよ」
「洗濯してなかったんか?」
「うん」
「去年の古い臭いが、いまだに布団に染みついてるんよ。明日、ベランダで風にあてんとな」
妻いわく。
「ちゃんと洗濯するわ。だって、あんたの洗濯物と同じ臭いやもん」
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