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26 加齢臭が好き
次女が男の子を出産して、ただいま我が家に里帰りちゅうである。
この赤ん坊、娘や妻が抱いても泣きやまない。
ところがオレが抱くと、なぜか魔法の粉が降りかかったようにピタリと泣きやむのである。
今のところ、理由はまったくわからない。
それも毎度のことなので、ただただ不思議というしかない。
「なんでやろうね。やっぱり、お父さんの声が心地いいのかなあ?」
今日もまた、娘が首をかしげて不思議がる。
妻いわく。
「その子、加齢臭が好きなんよ」
次女が男の子を出産して、ただいま我が家に里帰りちゅうである。
この赤ん坊、娘や妻が抱いても泣きやまない。
ところがオレが抱くと、なぜか魔法の粉が降りかかったようにピタリと泣きやむのである。
今のところ、理由はまったくわからない。
それも毎度のことなので、ただただ不思議というしかない。
「なんでやろうね。やっぱり、お父さんの声が心地いいのかなあ?」
今日もまた、娘が首をかしげて不思議がる。
妻いわく。
「その子、加齢臭が好きなんよ」